筑波大学 医学医療系 生命医科学域
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神経生理学 Neurophysiology
〜脳による生体の恒常性維持機構の解明に挑む〜
「当研究室では、脳による生体の恒常性維持機構を明らかにするために、血液循環調節および呼吸運動調節をターゲットとして研究を行っています。」
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血液循環調節
脳による血液循環の正確なコントロールは生体の恒常性維持にとって重要な役割を果たしています。そのため、このシステムが正常に動かない場合には、重大な循環系の疾患を引き起こすことになります。しかしながら、その実態については、未だに多くのブラックボックスが存在しています。当研究室では、そのブラックボックスを明らかにするために、齧歯類の
in vivo
標本および
in situ
標本(経血管灌流標本)を用いて、主に電気生理学的手法を用いた循環調節中枢の詳細な解析を行っています。現在、特に、ストレス性の循環調節機構の解明、循環調節中枢ニューロンの化学受容性についての解析およびその破綻と循環系疾患の関連性の解析を行っています。
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呼吸運動調節
呼吸運動の正確な制御は生体の恒常性維持にとって重要な役割を果たしています。当研究室では、齧歯類の
in vivo
標本および
in situ
標本(経血管灌流標本)を用いて、主に電気生理学的手法を用いた呼吸中枢の詳細な解析を行っています。現在、特に、脳内の硫化水素による呼吸形成における役割の解明、呼吸中枢による循環中枢への制御機構(呼吸-循環連関)についての解析およびその破綻によりもたらされる疾患の解析を行っています。