医学医療系

活動紹介

1. イノベーションの創発:開かれた研究開発ネットワークの構築と研究者支援
地域に根差したネットワークに加え、分野や国境を超えたネットワークを構築し、イノベーションが自然に生まれる環境を構築します。これらのネットワークを開かれた形で運用し、研究者への支援もあわせて行います。

  • T-CReDOでの活動
    • 研究サロン
      主に観察研究など、アイディア段階でどのように研究を実施するか迷っている方のために、気軽に相談できる相談会を実施し、最初の方向性を定めるお手伝いをしています。
    • ガイダンス・コンサルテーション
      臨床研究法下で行う介入研究等を実施する前の相談業務を多職種で行い、さまざまな視点からアドバイスをすることで、研究の質を高め、法規制への対応のお手伝いをしています。
    • 論文作成支援
      研究結果を論文報告するための、統計解析や論文執筆等の支援を行っています。
    • 臨床現場見学
      医療系の研究開発を行っている研究者・企業等に対して実際の医療現場の見学の機会を提供し、現場のニーズの発掘や、ニーズに基づいた製品等の研究開発に役立てていただいています。
    • 異分野融合セミナー・つくば医工連携フォーラム
      理工学研究者と医療者・医学研究者との交流を活性化したコミュニティーを形成するため、本学、企業、産総研や物材研等と、「つくば異分野融合医学セミナー」や「つくば医工連携フォーラム」を定期開催しています。

2. イノベーションの育成:分野横断的な研究開発の推進
特定の分野や領域にとらわれることなく、学内外の多用なパートナーと連携し、複合的かつ戦略的な研究開発を推進することでことで、イノベーションの芽を育てていきます。

  • 地域の医療機関をフィールドとした研究の実施
    • 膠原病リウマチ性疾患の病態解明、治療最適化に向けた多施設共同観察研究
      筑波大学附属病院と関連医療機関からなる膠原病リウマチ科ネットワークにより、後ろ向きコホート研究(TRUE study)と前向きコホート研究(BE-TRUE study)を構築、運営しています。
      TRUE studyでは各疾患の病態、自然経過や、実臨床での医薬品の有効性・安全性の解明を行っています(Sato R and Shimizu M, et al. Immunol Med. 2025)
      BE-TRUE studyでは、血液検体および、詳細な臨床情報をバンク化し、基礎研究と臨床研究を融合し、動物実験で得られた知見が実臨床へ応用可能か探索を進めています。
  • 医療データの利活用
    • 病院内データの研究への利活用
      筑波大学附属病院の急性期データセットを構築し、医療の質向上のための研究に活用しています (Shimada K, et al. J Anesth 2025)。さまざまな観察研究やモデル構築を行うだけでなく ([若手研究] 「麻酔中の心拍数のカットオフ値および心拍数と血圧の相互作用の解明」)、介入研究を視野に入れた研究も行っています。また、多施設データベースの構築にも貢献しています。
    • 大規模データベースを活用した研究の実施
      社会医学系の研究グループと協力して国レベルの大規模データを活用した臨床研究を実施し、公衆衛生に寄与する研究等も行っています (Shimada K, et al. J Obstet Gynaecol Res 2025)
    • データサイエンスや人工知能 (artificial intelligence, AI) 領域研究の社会実装と支援
      さまざまな機関と協力し、データサイエンスやAI領域の社会実装のための研究を行っています。これらの研究成果を真に医療現場に実装するためには高いハードルがあることが知られていますが (Shimada K, et al. BMC Anesthesiology 2024)、他施設で作成されたAIモデルのバリデーションデータセットの提供などにも協力し相互にデータを活用するネットワークの構築を推進するなど、社会実装を意識した研究開発体制の構築や支援を行っています。
  • バイタルサインデータの解析
    バイタルサインデータの解析方法に関して、複数の特許権を取得しています (島田憲佑, et al. [特許7645581]、島田憲佑 [特許7669084])。これらの知見を活かして、在宅医療、急性期医療、植え込みデバイス、およびウェアラブルデバイスなどの分野で、他分野・他機関と協力した研究開発を多数実施しています。
  • 臨床医や異なる分野とのコラボレーションによるプロジェクトの加速
    上記のような我々の知見を活かし、他分野と協力して分野横断的な共同研究・共同開発を行うことで、プロジェクトを推進します。

3. イノベーションの実装:スタートアップ・ベンチャー等を通じたイノベーションの社会実装の推進
スタートアップやベンチャー企業を積極的に活用し、成熟したイノベーションの社会実装を加速させます。あわせて、社会実装を目指す研究者への支援も行います。

  • アントレプレナー教育
    筑波大学つくば臨床医学研究開発機構 (T-CReDO) では連携大学 (慶應義塾大学、千葉大学、大阪大学、岡山大学、九州大学、Stanford大学SPARK、UC San Diegoなど) の協力のもと、医療従事者や研究者による革新的医療シーズの実用化・事業化を促進するアクセラレーションプログラムとして、Research Studioプラットフォームを運営しています。私たちは本プログラムにおいて、チューターあるいはメンターとして役割を担い、日本におけるスタートアップエコシステムの発展に貢献しています。
  • スタートアップ・ベンチャー企業の起業やジョイン
    教員自らスタートアップやベンチャーを立ち上げ、あるいはそれらへの参画を通じて、研究成果の社会実装を積極的に推進しています。当教室では、増田典之が前職においてスタートアップ企業のChief Science Officer (CSO)を務めていました。また、島田憲佑はベンチャー企業のChief Executive Officer (CEO) を兼任しています。

4. アーカイブ
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