筑波大学 医学医療系 Institute of Medicine


手術部

Suigecal Operation Division



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手術部では

当院手術室は平成24年(2012)12月にけやき棟3階に新手術室に移行しました。
新手術室では、部屋数は12室から16室に増加し、最も広い部屋は内寸90 m2あります。すべての部屋にフレックスドック*1を採用し、ユニバーサルな手術室は内寸41m2で10室あります。特殊な手術室として、最新X線血管造影装置に高性能手術台を一体化して組み込んだハイブリッド手術室*2は「FlexMove」という国内初のシステムを採用しました。従来一方向にしか移動域を持たなかった血管造影装置本体Cアームは,その直角方向にも大幅な移動域を持つことにより,面移動が可能となり必要な場所に本体Cアームを配置できる特徴があります。また,本体Cアームで高速回転撮影し,それをリアルタイムに3次元画像を再構成する3次元画像ナビケーション機能を搭載しております。一方、国内初の可動式術中MRIシステム手術室*3は、術中にMRIを使用することにより病変の残存の有無を確認できます。その他にも放射線画像、術野画像、生体情報モニター、顕微鏡、内視鏡画像を集約して切り替えスィッチひとつでディスプレイに表示、記録できるシステムを導入し、医療の安全、教育、質の向上に役立てています。
将来的には日帰り手術が可能なように、受付、問診あるいは面談可能な部屋、回復室を手術室入り口付近に設置しました。
以上のように当院手術部では、変わりゆく手術医療に対応できるような最新の設備と優秀なスタッフにより、患者サービスの向上、効率的な手術室運営、チームで支える周術期医療の充実を目指しております。

*1 フレックスドック:壁面ステーションの増設や位置変更が運用開始後でも可能なシステムであり、収納棚(器材棚・保温庫、保冷庫等)、エネルギーユニット(電源コンセント・医療ガスユニット等)、情報端末などの壁面ステーションを必要な位置に必要な数だけ設置することが可能で、 従来よりも手術室を広く使える。

*2 ハイブリッド手術室:手術室環境でより低侵襲性への傾向を強める高度な外科治療と,これまでにない幅広い疾病治療への応用が進む血管内治療を同時に施行可能なシステムを備えた手術室。

  

*3 可動式術中MRIシステム手術室:MRI検査装置が手術室に隣接しており、撮像のときだけ、MRI装置が手術室内に移動してくるシステム。