筑波大学医学医療系社会健康医学研究室
Department of Public Health Medicine, Institute of Medicine, University of Tsukuba

協和町 脳卒中半減対策のあゆみ

当研究室は、循環器疾患を中心とする生活習慣病の予防を目的として、管内保健所との協力のもとに真壁郡協和町など県内市町村での疫学調査の実施や予防活動に参画し、予防対策の評価を行っています。このページでは、協和町での活動をまとめたビデオ「協和町 脳卒中半減対策のあゆみ」の内容をご紹介します。

ビデオ再生の方法

各テーマの右側にある画像またはボタンをクリックすると、ビデオ(wmvファイル)を再生できます。再生環境に応じて対応ソフトをご利用ください。

各ビデオのサイズは約1.5MB〜12MB、合計は約53MBです。上映時間の合計は約29分で、ナレーションやBGMの音声を含みます。

「協和町 脳卒中半減対策事業」が始まるまで

昭和56年当時、協和町では循環器疾患、とくに脳卒中による寝たきりが大きな課題でした。死亡原因の第1位は脳卒中であり、国民健康保険医療費でも循環器疾患が大きな割合を占めていました。

そこで、協和町は小町喜男先生の協力を得て、町医師会、保健所、健診協会、筑波大学、教育委員会、学校、食品協会、農協、農業改良普及所などと連携し、「協和町脳卒中半減対策事業」を開始しました。

協和町 脳卒中半減対策事業が始まるまで
協和町脳卒中半減対策のあゆみ
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健診事業

昭和56年から平成2年までは、循環器一次健診と二次健診である精密健診に分けて実施していました。一次健診では40歳以上を対象に、問診、身体計測、血圧測定、尿検査を実施しました。

平成3年からは基本健康診査として一体化し、35歳以上を対象に、血液検査、心電図、眼底検査、栄養診断、24時間蓄尿検査、診察、睡眠時無呼吸に関する特別検査なども含めて実施しています。

健診事業
基本健康診査・精密健診の取り組み
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健康診断結果説明会

健診後には、受診者全員を対象に結果説明会を開催し、健康手帳に個人結果と生活処方箋を添付して返却します。医師による健康講話や質疑応答、さらに必要に応じて個別相談も行われます。

健康診断結果説明会
健診結果の説明と個別相談
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健康教室

高血圧者を中心に、減塩、栄養バランス、運動、休養、節酒を主題とした健康教室を昭和57年から開催しています。講義や実習、個人面接、血圧測定などを組み合わせ、毎年多くの住民が参加しています。

集中的な健康指導により、生活習慣改善と血圧低下が確認されました。

健康教室
生活習慣改善を支える健康教室
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地区組織

協和町では、保健推進員や成人病予防対策委員などの地区組織を立ち上げ、住民主体の健康づくりを支えてきました。さらに、健康づくり食生活指導委員も栄養面から事業を支援しています。

これらの組織の活動により、健診を受ける姿勢が受け身から主体的なものへと変化していきました。

地区組織
住民主体の健康づくりを支える地区組織
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健康キャンペーン事業

広報誌、ポスター、健康カレンダー、健康まつり、小学校での健康教育、食品協会との協力などを通じて、地域全体に健康づくりの意識を広げてきました。

大人だけでなく子どもや家庭にも働きかけることで、長期的な生活習慣病予防につながる取り組みが進められています。

健康キャンペーン事業
広報・健康まつり・健康教育・食品協会事業
広報事業の動画

脳卒中半減対策事業の効果

事業開始から23年の間に、みそ汁塩分濃度の低下、血圧値の低下、高血圧者割合の減少、食塩摂取量の減少などがみられました。

さらに、脳卒中発生率は前期から後期にかけて男女とも約4割減少し、寝たきり高齢者の割合も低下しました。医療費も近隣市町村より抑えられ、町全体として大きな効果が確認されました。

脳卒中半減対策事業の効果
事業の効果と地域への影響
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脳卒中半減対策を振り返って

筑波大学教授 社会医学系 社会健康医学 医学博士 磯 博康
協和町役場 健康福祉課 課長 横田 紀美子

地域、行政、医療、大学が長期にわたり連携し、住民主体の健康づくりを継続してきたことが、この事業の大きな特徴です。

脳卒中半減対策を振り返って
まとめと振り返り
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