業務は、曜日毎の当番制になっています。上級医とのペアで指導をうけながら担当します。
当院の特徴は、曜日ごとに茨城県内の各施設のベテラン病理医(シニアパソロジスト)によるサポートがあり、専門臓器ごとのチェック・指導を受けられる体制となっております。
週1回の手術材料切り出し、手術・生検標本の診断をおこないます。当院の平均では、専攻医は年間800~1,000件の診断経験からスタートし、病理専門医になるころには、年間2,000件超の診断実力となります。
週1-2回、当番日があります。1日平均3~6件程度です。
年間40-50件あり、多くの症例でCPCを開催しております。また、茨城県内の医療事故調査制度の解剖も積極的に対応しています。病理専門医受験に必要な解剖経験は十分対応できます。
筑波大学附属病院での研修が柱になります。水戸協同病院(水戸市)、茨城県立中央病院(笠間市)への、院外研修も可能です。最初の半年の研修後には、週1回の外勤が開始となります。病理研修をしながら、学会での症例報告をおこない、論文作成の指導をうけます。そうした経験をふまえ、大学院での研究テーマを見つけ、大学院受験・入学も並行しておこないます。
死体解剖資格を取得し、病理研修を続け、病理専門医受験の要件を達成します。4年目での専門医受験・合格を達成した専攻医もいます。
病理専門医受験(8月)、続けて細胞診専門医受験(12月)します。病理診断、解剖は一人で達成できるスキルになります。並行して、大学院の研究をまとめあげ、学位取得します。
皆さんの目標をかなえる、様々な可能性がひらけます。筑波大学医学医療系の教員となり、さらに自身の研究を深め、進め、世界に通じるオンリーワンの病理医を目指す。茨城県の地域の施設で、病理診断や専攻医教育に活躍する。国内外問わず留学する。
病理診断科5年目の医師です。全身諸臓器について、腫瘍性疾患だけでなく、炎症性疾患、代謝性疾患等も幅広く対応する病理医に憧れ、専攻医として日々精進しています。病理診断科というと、静かに、顕微鏡をのぞいて報告書を作成している…という印象を持っている方が多いと思われ、実際、病理医が診断している鏡検室といわれる部屋は静かです。ですが、診断中の病理医は、1つ1つの外科病理検体について、抜け目のない診断プロセスを踏みながら、誤解のない表現を心掛けて、報告書を次々作成し、途切れることのない外来診療のごとく、思考がやむことはありません。頭の中は全く静かではなく、疾走感があるほどです。病理診断科に興味のある方は、ぜひ、実習やローテーション等で、病理報告書の作成を体験してみてください。
病理専攻医
K . N (5年目)
皆さんはじめまして、私は筑波大学附属病院病理専門医プログラム専攻医2年目になります。
「どうして人はがんで亡くなるのか」
学生時代に抱いたこの疑問に対して、1つの答えを示してくれた病理解剖との出会いが私の診断病理を意識したきっかけでした。皆さんは病理学のどのような魅力に虜になっているでしょうか?(笑)
現在の私の研修内容は、病理診断(顕鏡)を軸に、迅速診断(週2回)、生検・手術検体の切り出し(週1回)、呼吸器カンファレンスの準備・参加(週1回)、病理解剖(依頼時)を担当しています。
日々の診断に際しては、上級医・指導医の先生方にタイムリーかつ丁寧にご指導が受けられます(病理にはどうしても気難しいイメージがありますが、当院の先生方は非常に親しみやすいですので安心して下さい!)
また大学院での研究と専門医取得との両立を目指す環境も整っていますので、常にチャレンジができる柔軟な専攻医プログラムだと思います。
”百聞は一見にしかず”です!ぜひ私達の研修医風景の見学やご相談に足を運んでみて下さい。皆さんとお会いできる日を心からお待ちしております!
病理専攻医
A. K (2年目)
病理診断科では、出産や子育て、あるいは介護に関わりながら働くことを、応援します。家族に関わることは、性別問わず、家庭内で自分のできる役割を担ってゆくべきです。我々は、家族との時間・関わりを大切にすることで、医師として、患者さんの大切な病理診断への責務を負う力になると考えています。
当科では、曜日ごとの役割を分担しながら、個々人の予定・急用に合わせ気軽に交替できる体制をとっています。お子さんが幼稚園で熱を出した、パートナーや両親が体調不良のためサポートしなくてはならない、など日々の中で当然おこりうる事態にも、お互い様、その家族を応援しようという気持ちで、対応することができます。これは、病理医の業務は、個人プレーヤーでもあり、チームプレーヤーでもある、という働き方ができるためかもしれません。
筑波大学附属病院では、産休・育休をはじめ、復職や時短勤務、大学の保育所利用など、男女問わず医師の支援体制も充実しております。詳しくは、下記websiteをご覧ください。
>総合臨床教育センター
>筑波大学附属病院 女性医師キャリアアップ支援システム
筑波大学診断病理学