プログラムの実施体制 新・筑波方式の医学教育カリキュラム

新・筑波方式の医学教育カリキュラム

 近年の医学の進歩に伴って爆発的に知識量が増加しており、生涯にわたり最新の知識に基づいて最善の医療を提供できる医師を養成するためには、成人教育理論に基づく自主的な学習態度の涵養が不可欠です。また、高齢化、生活習慣病の増加などの社会的な変化を背景として、医師には医療技術だけではなく、患者に対する全人的診療能力が求められるようになってきています。
 そこで筑波大学医学群では、平成16 年度より「新・筑波方式」と呼ばれる先進的な医学教育カリキュラムを導入しました。これは、①知識伝達型講義の大幅削減と問題基盤型テュートリアルの全面的導入②長期間にわたる本格的な参加型臨床実習③信頼される医療人として必要な知識・技能・態度を1年次から5年次まで継続して学習する医療概論 を3つの柱とする、まったく新しいコンセプトに基づくカリキュラムです。
 このうち医療概論コースは、臓器別・疾候別の枠組みでは修得が難しい領域(地域包括医療、予防医療、医療倫理、医療安全、チーム医療など)について体系的に教育するための教育プログラムです。「地域ヘルスプロモーションプログラム」は主として医療概論コースにおいて実施されるもので、低学年から高学年までの継続的な学習期間の中で、他の教育カリキュラムと緊密な連携を保ちながら、効果的な学習を行うための充分な時間と教育体制が確保されています。

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