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系長からのご挨拶

加藤 光保 医学医療系長
加藤 光保
医学医療系長

医学医療系コミュニティの強化を目指して

筑波大学は深い専門性の追求に加えて学際融合分野の開拓を重視することで卓越した知の創造拠点となることを目指し、我が国の大学組織の改革を先導してきました。医学においても、大学院は人間総合科学研究科に参加して、他大学にはない分野融合組織を構築しました。また医療短期大学が4年制化され看護・医療科学類がつくられた際にも、教員組織を一体化して医師を養成する6年制の医学類と4年制の医療科学主専攻(現在の医療科学類)の両方の教育に多くの教員が参加する体制を構築し、修士課程フロンティア医科学専攻でも医科学、医学物理学、橋渡し研究、公衆衛生学、ヒューマン・ケア科学の5コースに渡る大きな教員組織を形成して、他大学にはない強力な教育プログラムを可能にしてきました。医学医療系の運営を行っていくにあたってもこのことに留意し、病院と医学医療系の連携、大学のリサーチユニット制度を活用した研究者ネットワーキングの活性化、コアファシリティの共同活用を活性化する研究支援組織の構築などによって、研究室単位の研究活動に加えて、共同研究体制による大型研究費の獲得や質の高い論文の増加に繋げていきたいと思います。また、人口減少時代をむかえ、これまでのように新しいことをどんどん行う拡大主義だけでは通用しなくなり、やるべきこととやらないことを見極め、業務を簡素化し、教職員が明確な短期目標を共有し、ひとつひとつ集中してやるべきことをクリアしながら、長期的な目標に向かって一歩一歩前進していけるような組織作りが必要であると考えています。このためにも、今日の目標を明確にし、教員評価システムをさらに洗練し、教職員が一丸となって効率良く医学医療系における研究教育活動を向上させるという意識を共有できるようにしたいと考えます。

つくばエクスプレスも開業から10年を超え、首都東京から1時間圏内の自然豊かな国際学園都市として、つくばは英国のオックスフォードや米国のプリンストンと並ぶ地の利を得たと言うことができます。私達はこの点も十分理解し活用して、大都会の大学にはない地域文化を醸成していくことが大切だと考えます。医学医療系は、この点でも大学や近隣の研究機関や市民を先導し、全国の高校生や世界の学生達が魅力を感じ、多くの優秀な学生達がここで学問に没頭したいと思うような組織文化を築いていくための施策を講じていきたいと思います。

歴史の浅い本学の医学は、知名度の点でも組織規模の点でも、歴史のある他大学に及ばないところがいまだ多くあると思われます。だからこそコミュニケーションを重視し、みんなの知恵を集め、集中して手間を惜しまずに働く習慣を育て、組織の力を結集して、筑波大学医学医療系に所属することに喜びと誇りを感じられるようにしていきたいと思います。