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学外学修実施報告書:米山智

学外学修期間:2011年9月1日 - 2011年9月9日

渡航先:スウェーデン,イェテボリ (The Swedish Exhibition & Congress Centre)

参加学会名:33rd ESPEN (The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism) congress
(第33回欧州静脈経腸栄養学会総会)

発表演題名:HYPERGLYCEMIA DURING SEPSIS RAPIDLY BOOSTS SYSTEMIC INFLAMMATORY RESPONSE AND NUTRITIONAL STRESS IN A RAT MODEL: UNDERLYING MECHANISMS BEHIND CLINICAL BENEFITS OF TIGHT GLYCEMIC CONTROL "TGC"

33rd ESPEN congress 参加報告

 今回,私は「筑波大学大学院医学系専攻 キャリアアップのための自立学外学修(武者修行)計画」の支援を受け、上記学会に出席,発表する機会を得ることができた.
 ESPENは臨床栄養学の学会ではアメリカのASPEN(アメリカ静脈経腸栄養学会)と並び伝統・権威のある学会であり,この学会に参加・発表する機会が得られたことは私にとって非常に有意義なことであった.
 本学会での発表は昨年に引き続き2回目であった.
 発表演題は重症感染症病態下での血糖コントロールの意義,重要性を解き明かすものであり,ポスター発表ではあったが外科医や救急医等,普段から重症病態管理を行っている人々に興味深く受け入れられたものと感じられた.昨年の発表時より更に多くの人とdiscussionを行うことができ,特にベルギーのPreiser教授からは早く形を整えて論文にするようにとのありがたいコメントを頂いた(Preiser教授は重症病態下での栄養管理に関する権威であり,ESPEN guidline作成にも深く関わっている).またその他にも,研究でコラボレーションしたいとの申し出や,今後の研究の方向性についてのアドバイス等,有意義なdiscussionを行うことができた.
 本年の他の発表演題で目立ったのは,昨年に引き続き,ω-3系脂肪酸に関する話題であった.また,スイスの研究グループが出した,急性期栄養管理の大規模studyの結果も非常に興味深い物であったが,最終日に登場したvan den Berghe教授(ベルギー)の発表は最大のインパクトを持っていた.すなわち,要約すると急性期に経静脈栄養投与することは予後の増悪を招くとの大規模studyであった.これは現在私が行っている動物実験の結果とも矛盾しないものであり,非常に興味深かった.
 2回目の参加ということもあり,昨年よりもリラックスし,充実した発表・discussionをできた.また,多数のコメントおよび他の発表を聴講することで今後の研究に対するモチベーションが高まり,非常に有意義な学会参加であった.

(学外学修レポートより)



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学外学修報告写真   武者修業報告フォト

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学会会場正面入り口
ポスター展示場


ポスター発表・討論風景 (写真右が私,左はPreiser教授)


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