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H24 学外学修実施報告書:米山智

学外学修期間:2012年9月6日 - 2012年9月13日

渡航先:スペイン, バルセロナ (Barcelona International Convention Center)

参加学会名:34th ESPEN (The European Society for Clinical Nutrition and Metabolism) congress
(第34回欧州静脈経腸栄養学会総会)

発表演題名:Insulin therapy can inhibit the boosting effect on systemic inflammatory response due to overfeeding-induced hyperglycemia under septic conditions, resulting in nutritional stress

34th ESPEN congress 参加報告

 今回,私は平成24年度学外学修の支援を受け,上記学会に出席,発表する機会を得ることができた.
 学会はヨーロッパのみでなく,中東,アジア各国からも多くの参加者,発表者があり,非常に大規模なものであった.日本からの出席者・発表者も年々増加しており,本年は79演題の発表と,日本からは過去最多また国別でも最多となる演題数であった. 事実,会場のあちこちに日本人の姿を見かけ,臨床栄養学に携わる者にとって本学会の占める位置の大きさをうかがい知ることができた.
 私の発表演題は重症感染症病態下での血糖コントロールの意義,重要性およびインスリンによる血糖管理の硬化と限界を解き明かす一端となるものであり,普段から重症病態管理を行っている人々に興味深く受け入れられたものと感じられた. 質疑応答では非常に細かく突っ込んだ部分まで話が及び,聴衆に非常に興味を持っていただけたと実感した.
 また,35歳以下の発表者のうち特に優秀と認められた演題に贈られる,travel awardを獲得することができた.この賞をアジア地域から獲得したのは私のみであり,非常に光栄であった.
 発表演題全体を見渡すと,私の発表演題にも関連しそうな,重症病態下での栄養管理についての発表が多く見受けられた.その中でも特に,急性期のカロリー投与の是非を問うようなclinical studyが数件あり,いずれも多くの聴衆を集めていた.この分野についての世界的な興味が高まっていることを実感するとともに,まだまだ不確定な部分が多いことを改めて実感した.また加えて,臨床試験が持つインパクトの大きさを改めて知らされ,日本における臨床試験の立ち遅れおよびそれに伴う,日本発の臨床的エビデンスの少なさを実感させられた.
 今回,非常に有意義な学外学修の機会を得られ,改めて感謝申し上げたいと思います.

(学外学修レポートより)



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学外学修報告写真   武者修業報告フォト

  * サムネイルをクリックしてください。


travel award発表(スライドに私の名前も発表されています)
会場入口にて、賞状とともに


発表,討論風景


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