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私たちを取り巻く環境は時々刻々と複雑に変化しますが、生物はそれに合わせて適切に行動することができます。
このような、進化の中で生物が獲得した適応行動の発現機構については、まだ明らかになっていないことが多くあります。
我々の研究グループでは、これら適応行動の神経メカニズムを、感覚入力から行動発現に至るシステムとして理解することを目指しています。特に、人間と類似した脳を持つニホンザルを対象とすることで、精神・神経疾患など適応行動の機能が働かなくなる病態を解明することができます。研究方法としては、行動課題を用いたヒトとサルの比較や、サルの脳の活動をミリ秒レベルの解像度で記録したり、神経回路選択的に活動操作したりすることによって神経ネットワークによる情報処理機構を詳細に調べています。
國松 淳Kunimatsu Jun
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Selected Publications
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論文
Kunimatsu J., Amita H., & Hikosaka O. (2024)
Neuronal response of the primate striatum tail to face of socially familiar persons.
iScience 27(6)
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論文
Kunimatsu J., Akiyama Y., Toyoshima O. & Matsumoto M. (2022)
A noninvasive method for monitoring breathing patterns in non-human primates using a nasal thermosensor.
eNeuro 9(6)
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論文
Kunimatsu J., Yamamoto S., Maeda K. & Hikosaka O. (2021)
Environment-based object values learned by local network in the striatum tail.
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 118 (4): e2013623118.
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論文
Kunimatsu J., Maeda K. & Hikosaka O. (2019)
The caudal part of putamen represents the historical object value information.
Journal of Neuroscience 39(9): 1709 –1719.
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論文
Kunimatsu J., Suzuki W.T., Ohmae S. & Tanaka M. (2018)
Different contributions of preparatory activity in the basal ganglia and cerebellum for self-timing.
eLife 7: e35676.