研究グループ
基礎研究
研究紹介
不整脈や心筋症の病態解明と新しい治療法の開発
本研究では心房細動の成因・機序・過程を実験的に明らかにし、心房細動の持続性にはどのような分子メカニズムが関わっているのかを解明し、心房細動に対する有効な予防的治療の確立を目指しています。また遺伝性不整脈疾患(QT延長症候群、Brugada症候群など)、および特発性心筋症(肥大型心筋症、拡張型心筋症など)における遺伝子変異・多型を次世代シークエンサーなどを用いて調べ、疾患の診断や突然死の予防・治療法の選択に遺伝子解析結果を役立てられるよう研究を進めています。また心血管疾患特異的iPS細胞や遺伝性心疾患モデル動物を用いて、病態を詳しく調べ、新たな治療法の開発を目指します。
心房細動の誘発
心血管疾患の発症・進展における炎症・免疫機構の役割の解明
心血管疾患の原因である動脈硬化の発展や、その結果引き起こされる心筋梗塞の発症、及び梗塞後心不全に至る過程において、好中球、単球、マクロファージ、樹状細胞といった様々な免疫細胞が「炎症反応」を引き起こし、病態形成に深く関与しています。我々は、この炎症反応の心血管局所、多臓器連関、時間軸の中での制御機構を解明し、それらを統合して大きな複雑系としてとらえることを目指しています。そして、「炎症反応」を制御することによって、心血管疾患への治療応用につなげることを目指します。
心筋梗塞後の組織炎症反応
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基礎研究グループでは、研究指導もしっかりと行っていますので、実験未経験者のかた、医師以外の大学院生や学生など、どなたでも安心して、世界トップレベルの最新研究を学ぶことができます。興味のある方は是非、当グループまでお問い合わせください。