医学医療系

研究内容

当科では、歯科・口腔外科領域にとどまらず、全身の健康や将来の医療につながる研究を推進しています。基礎研究から臨床応用までを見据え、以下の4つのテーマを中心に研究を行っています。

1. 主な研究内容

  1. 口腔がんの進展に関するバイオマーカーの探索
    口腔がんは、早期発見・早期治療が予後を大きく左右する疾患です。また、その予後は腫瘍の特性に限らず全身の栄養状態や免疫状態が影響する可能性が明らかになってきています。当研究では、口腔がんの発症や進展、予後に関与する分子をバイオマーカーとして同定し、診断や治療効果予測に役立てることを目的としています。さらに、腫瘍特性に限らない全身状態を評価する最適なマーカーを探求するすることも目的としています。臨床検体を用いた解析を通じて、より精度の高い診断法や個別化医療の実現に貢献することを目指しています。
  2. 歯髄幹細胞を用いた再生医療
    歯髄に存在する幹細胞は、高い増殖能と多分化能を有し、再生医療への応用が期待されています。当研究では、歯髄幹細胞の特性解明や組織再生メカニズムの解析を通じて、顎口腔領域の組織欠損や疾患に対する新たな治療法の開発を目指しています。将来的には、歯科医療のみならず、全身医療への応用も視野に入れた研究を進めています。
  3. 口腔内細菌叢(特に歯周病原細菌)が代謝異常関連脂肪肝疾患を発症・進展させるメカニズム解明
    近年、口腔内細菌が全身疾患の発症や進展に関与することが明らかになってきています。当研究では、歯周病原細菌をはじめとする口腔内細菌が、代謝異常関連脂肪肝疾患(MAFLD)の発症・進展にどのように関与するのかを明らかにすることを目的としています。口腔と全身をつなぐ新たな病態メカニズムを解明し、歯科医療から全身疾患の予防・治療へとつながる知見の創出を目指しています。
  4. 人工知能による嚥下定量化システムを用いた摂食嚥下リハビリ遠隔診療システムの実証
    摂食嚥下診療は特に病院への通院が困難な患者さんにどのように提供できるかは大きな課題になっています。本研究では人工知能による嚥下定量化システムを用いて、遠隔診療への応用ができないかについて実証を行う研究で、当院耳鼻咽喉科、リハビリテーション科と合同で研究を進めています。

2. 研究課題

  • 口腔癌における腫瘍高発現分子の解析と病態との関与および新しい分子標的療法の開発
  • ヌードラット末梢神経損傷に対するヒト歯髄幹細胞の神経再生効果
  • 疫学調査「口腔がん登録」
  • 口腔内間葉幹細胞から作製した血管柄内在神経束を利用した末梢神経再生研究
  • 非アルコール性脂肪肝疾患における栄養病態、体組成、身体機能と歯周病に関する研究(PDF) PDF
  • 前方上顎歯槽骨延長術に関する治療効果の検討(PDF)PDF
  • 顎顔面骨骨折の後ろ向き観察研究
  • 口腔がん治療後の機能回復に関する前向き観察研究
  • 口腔潜在的悪性疾患(oral potentially malignant disorders : OPMDs)および口腔がんにおける選択的オートファジー関連分子の発現解析と病態関与メカニズムの解明(PDF) PDF
  • 綿形状吸収性人工骨の口腔領域使用による骨再生の促進に関する研究(PDF)PDF
  • 口腔再建手術後術後鎮静の効果に関する後ろ向き研究(PDF) PDF
  • ラリンジアルマスクを用いた全身麻酔口腔外科小外科手術の有用性と合併症の検討
  • 口腔がん患者の頸部転移および顎下腺浸潤と予後に関する検討(PDF) PDF
  • C-CATデータを用いた頭頸部がんプロファイリング調査
  • イヌ顎骨欠損モデルに対するヒト歯髄幹細胞由来血管網内在骨オルガノイドの骨再生効果
  • ヒト歯Muse細胞由来の新規大脳オルガノイドの創生
  • 顎口腔領域における粘液腫・粘液線維腫の線維成分による鑑別と臨床統計解析
  • 歯原性腫瘍の臨床的および病理学的特徴に関する後方視的解析
  • 人工知能による嚥下定量化システムを用いた摂食嚥下リハビリ遠隔診療システムの実証
  • 上顎歯槽骨骨切りにおける顎骨支持延長装置と歯牙支持型延長装置による臨床的比較検討
  • 先天欠損歯,萌出困難歯に対する自家歯牙移植および再植等に関する検証
  • 顎矯正手術での術前後の治療効果に関する比較検討
  • 翼突鈎の形態的評価に関する観察研究
  • 進行下顎薬剤関連顎骨壊死に対する区域切除およびプレート再建の臨床成績に関する後ろ向き観察研究
  • デンタルインプラントの予後に関する後ろ向き研究