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先輩小児外科医からのメッセージMessage from Senior Pediatric Surgeon

小児外科を志す医学生、初期研修医、後期研修医のみなさんへ

 はじめまして。筑波大学小児外科クリニカルフェローの白根和樹です。小児外科を志すみなさんに私たちのHPを見ていただけて大変光栄です。 そんなみなさんに私たちのグループでぜひ研修したいと思ってもらえるようなお話ができれば幸いです。

 私は埼玉出身で都内の医学部におりましたので、茨城とは縁もゆかりもありませんでした。 私の母校に当時小児外科教室がなかったため他大学に入局することを考えていたのですが、実際に筑波大学附属病院の小児外科も見学に伺ったところ、どの先生も親身になって将来の相談にのってくださり、この医局でぜひお世話になりたいと心を決めました。 当医局は他大学出身の医師も多くおり、出身大学による違いはまったくありませんので安心してください。

 当医局は早いうちから手技を獲得できるように手術症例を担当できるのが特徴かなと思います。 もちろん患者さんに不利益がないよう、熟練した上級医が指導し、先輩レジデントが第2助手としてサポートする中で手術を行ってもらっています。 実際にどういった手術を経験しているのかは、見学にお越しいただいた際や医局説明会の際にお話しできればと思います。 また当医局は術前・術後管理を綿密に指導する体制を整えています。 小児は年齢・体格・全身状態を考慮して必要な水分量、栄養量、電解質量、微量元素量などをその都度決定せねばならず、小児外科はいわゆる「外科」のなかでもかなり細かい管理を行っている科だと思います。 そういった管理法を早くから身に着けることができ、大学病院以外で働いたときも患者さんの全身管理を任せてもらえるような人材になれるのが当医局の特徴の一つかと思います。

 また学会発表・論文発表に関しても早期から積極的に行うことができます。 専門医取得において必須となっている両者ですが、上級医の指導のもと、学会発表については年数回、論文は年1本を目標に若手のうちから頑張っています。 国際学会での発表もやる気があればできますので、ぜひ目指してみてください。(写真①)

 小児外科医のやりがいは、手術自体ではなく、むしろ患者さんやそのご家族との関わりにあるのではないかと思います。 自分が手術した子供たちが元気に退院していき、大きく成長する姿を見せてくれることは、他の診療科にはないやりがいなのではないかと思います。 頑張って書いてくれた手紙や大切にしていたカード、自分で作ったプレゼントなどをもらうと胸がいっぱいになります。 少し疲れたとき、道に迷ったときに支えてくれるのはこういった患者さんとの思い出であることは言うまでもありません。(写真②)

 茨城県というとかなり北にあるイメージがありますが、実はつくば市までは秋葉原から1時間以内に到着でき、交通の便もよいです。 ぜひ一度見学に来ていただければ幸いです。 学生、初期研修医の先生方だけでなく、一般外科の後期研修を終えてどこかで小児外科に入局したいと思っている先生方も歓迎します。 当医局は若い力を欲しています。私たちと一緒に未来へつながる医療をしませんか?

写真①:左 第46回日本胆道閉鎖症研究会で優秀演題賞を受賞した際の写真(医師4年目)
    右 Pacific Association of Pediatric Surgeons 2020での発表の抄録(医師5年目)

写真②:患者さんからもらう手紙は大切な宝物です

国内留学、成人外科研修を経験して

皆様こんにちは。筑波大学小児外科の産本陽平(さんもとようへい)です。
数ある診療科、施設の中から当科を検討していただき、ありがとうございます。
私は2013年度に筑波大学を卒業し、初期臨床研修を経て2015年度より筑波大学小児外科のメンバーとして、診療に携わっています。当科は研修施設が豊富であり、レジテント期間中やレジデント終了後にもHigh Volume Centerと言われる小児病院で研修することが可能です。進路の選択には、教授含め経験豊富なスタッフが相談に乗ってくれ、自分の理想とする小児外科医に近づくための支援をしてくれます。
実際に私はレジデント時代から小児のminimum invasive surgeryに興味があり、内視鏡手術の修練を希望していたため、外科専門医を取得後医師7年目より2年3ヶ月間、国内留学という形で大規模な小児病院に赴任し集中して内視鏡手術の修練を積むことができました。良き指導者や環境に恵まれ、10年目には日本内視鏡外科学会の認定する内視鏡外科技術認定医(小児外科領域)を若年で取得するに至りました。
同時期より国内でも小児ロボット支援下手術が導入され、国内の限られた施設で実施されるようになってきました。小児外科では胆道拡張症や腎盂形成術等で適応が認められ、いずれの手術も狭小空間でのmm単位の精度を要求されるため、ロボット支援下手術の恩恵は非常に大きいと感じました。しかし適応疾患が限定的であり、実施施設も少ないことから広く普及には至っていない現状があります。そこで私は技術認定の取得後、関連病院の成人外科へ赴任し、ロボット支援下手術の経験を積むとともに、さらなる内視鏡手術の修練を現在行なっています。小児外科専門医、技術認定医の取得後に成人外科での修練を積むことで、小児外科に戻った際により高いレベルでの手術や後輩指導ができると考えています。
当科では様々なfuture visionを持った小児外科医が在籍しています。各人の希望を尊重しながら、それぞれに適した進路を提供してくれる希少な環境と思います。熱意ある若手医局員も多く、全員で切磋琢磨しながら小児外科診療を行っています。一緒に成長していきましょう。若い力をぜひ貸してください。

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