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「つくばブレインサイエンス協会」ホームページ

つくばブレインサイエンス協会(TBSA)では、毎月、神経科学をテーマにセミナーを行っております。
医学、生物学、心理学、工学といった幅広い分野から専門の先生方をお招きし、最先端の内容を他の分野の方々にもわかりやすく解説していただいております。
セミナーは無料で公開されていますので、どなたでもご自由にご参加いただけます。
なお、このセミナーは筑波大学大学院修士課程フロンティア医科学学位プログラムとの共催です。

Recently Updated (2017. 4. 7)
歴代演者御氏名の一覧表をアップしました。ご覧いただければ幸いです。

TBSA定例会のお知らせTBSA定例会のお知らせ

  第275回つくばブレインサイエンス・セミナー (2023年6月開催)
          
日時
2023年6月27日(火)午後6時から対面形式講演
場所
筑波大学・医学エリア・健康医科学イノベーション棟8階講堂
バスご利用の方は『筑波大学病院入り口』または『追越学生宿舎前』で下車してください。

演題
『サル内側前頭皮質の気分・情動調節機能の解明』
演者
中村 晋也 (Shinya Nakamura) 先生(生理科学研究所 神経ダイナミクス研究部門)
要旨
 内側前頭皮質 (MFC)、とりわけその腹側部は、 気分や情動を調節する脳領域の一つとして、長い間大きな関心を集めてきました。また、この領域は、うつ病患者において組織の萎縮や活動異常が生じていることが数多く報告されていることから、その責任病巣の一つとして注目されていますが、その因果関係についてはまだ完全には解明されていません。そこで本研究では、MFC腹側部の機能阻害がサルの行動や生理的状態に与える影響を調べる実験を行いました。脳機能介入法として、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)をニホンザルに適用し、抑制性の効果をもたらす低頻度rTMSを用いました。その結果、MFC腹側部への低頻度rTMSによって、ケージ内自発活動量・社会性・意欲がそれぞれ低下するとともに、ストレスホルモンであるコルチゾールの血中濃度の上昇が認められました。一方、他のMFC領域(背側部または後部)を標的とした場合には、そのような重大な変化は観察されませんでした。また、即効性の抗うつ作用をもつケタミンの静脈投与により、低頻度rTMSによって誘発される異常な行動や生理的変化が改善されたことから、MFC腹側部への低頻度rTMSによってサルがうつ病様の状態に陥ったと考えられます。本研究の成果は、vMFCの機能不全がうつ病発症につながることを示唆するとともに、うつ病の病態を的確に再現した霊長類うつ病モデルとしての有用性を示していると言えます。
                              

交通アクセス交通アクセス(筑波大学・医学エリアでの開催の場合)


 つくばエクスプレス TX秋葉原駅 つくば駅 ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車 
 JR常磐線 JR上野駅 荒川沖駅 ―<関東鉄道バス> つくばセンター 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
 高速バス 東京駅八重洲南口 つくばセンター ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
(他に羽田空港、成田空港からの高速バスもございます)
 お車でお越しの場合 東京他各地 ―<常磐自動車道> 桜土浦IC ―<R354> 大角豆交差点を右折 ―<東大通り> ―<北大通り> 筑波看護専門学校の交差点で右折 筑波大学・医学エリア

会場ご案内会場ご案内(筑波大学・健康医科学イノベーション棟での開催の場合)

 下の画像をクリックすると、地図を別ウィンドウに拡大して表示します。

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〒305-8577
茨城県つくば市天王台1-1-1

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