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H24 国立台湾大学短期派遣留学報告書

岩淵 大輝 : フロンティア医科学専攻 M1

受入研究室:Dr. TK Li  研究室

台湾レポート


 今回、私はshort-term Student Sending Programとして、台湾のNational Taiwan University (NTU)へ2週間短期派遣に行ってきました。
 1週目はラボローテーションがあり、私はTsai Kun-Li先生の微生物研究室のラボに配属され、Topoisomerase and its targeting agentsというテーマで1週間研究を行いました。最初はTAの方に英語で、研究の説明や実験の指導をして頂いたのですが、色々と困惑しました。特に、専門用語などわからない単語が多く出てくると聞き取ることができず、理解するのがとても大変でした。日本語なら簡単に質問できることでも、英語だとなかなか表現することができず、意思の疎通の難しさを実感しました。しかし、TAの方が親切に分かりやすく何度も丁寧に説明してくれたおかげで、徐々に理解することができるようになりました。また、自分の意見や考えを伝えることができた時は、とても感動しました。
 2週目は、Research Techniques in Animal Biotechnologyのコースに参加し、実験と講義を通してライフサイエンスの基本的な技術を学びました。ここでもたくさんの台湾の学生と話す機会があり、多くの台湾の学生と交流することができました。また、2週目ではラボローテーションで研究した内容のプレゼンテーションを行いました。私にとって英語でのプレゼンテーションは初めての経験だったので、とても心配でした。データのまとめ方や英語での表現、言い回しなど、考えるのに多くの時間がかかり、発表するまでの期間、毎日遅くまで準備に大変でした。しかしTAの方々が親身に指導して下さり、難しく考えず、シンプルな内容になるようにアドバイスを受けました。
 何度も試行錯誤し、作り続けていくうちに研究への理解が深まり、本当に重要なことだけを示す工夫ができるようになりました。最後はとても分かり易いスライドができて、発表はうまくできました。しかし、質問に対して相手に伝わるように返せず、英語でのディスカッションはまだまだ自分の英語力が足りないことも実感しました。今回の経験から、実際に英語でしかコミュニケーションを取ることができない環境に身を置くことで、改めて自分の至らなさや英語の重要性に気づくことができました。また台湾の学生の能力の高さと自分の意見に対する自信、そして研究に対する熱意を肌で感じ、そこから多くの刺激を受けました。
 今回の短期派遣を通して、多くの台湾の人と交流をもつことができました。2週間、台湾の学生と都市の観光や一緒に食事をしていくうちに、普段見慣れないものや味わったことのない食べ物など、自分の知らない世界を多く経験させてもらいました。そして私は、日本とは文化や感性にいくつか違いがあることに気がつきました。しかし、そういった文化の違いに興味を示し、積極的に体験しようと心がけることで、相手との関係を深めることができたと思いました。そこから違う文化や異国の方と接する上で、一番大切なことは、まず相手の立場に立って考え、相手のことを理解しようする姿勢だと思いました。先に述べたように英語が話せることもとても大切ですが、それ以上に、相手のことを理解しようと努力し、多くの人とより良い関係を築いていけることの方が、グローバルな立場で活躍していくには重要な能力だと感じました。相手のことをしっかりと認識して、互いの違いを認め合った上で、接することができれば交流関係はさらに深まっていくと思います。また、今後もこれからのキャリアを考えながら、今回の経験を活かして国際的に活躍していける人材になれるよう努力していきたいと思います。
 最後に、この貴重な機会を与えて下さった国立台湾大学および本学の先生方、また、研究室へ快く受け入れて下さったTsai Kun-Li先生、サポートして下さった研究室のスタッフ、学生の皆様に心から深謝致します。そして、渡航の手続き等、様々な面でサポートして頂いたインターナショナルオフィスの方々のご支援に心より御礼申し上げます。

(報告書より)



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