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第1回妊婦CPA対応シミュレーション

「死戦期帝王切開+PCPS シミュレーション」
~産科救急は「コラボ」医療の原点!!~



産科救急における問題点がメディアにとりあげられる近年、
病院前たらい回しや重症管理の難易度の高さ等、産科や新生児科だけでは対応困難なケースも見受けられます。

自分の研修医時代の恩師からも、「唯一ERで墜落分娩された時は何したらよいかわからなかった。
これからの救急医は、産科も新生児蘇生も勉強しないといけない。」と教わりました。

妊産婦の心肺停止は全国で年間約50例、県で年間1例あるかです。
当院は茨城県にある3つの総合母子周産期医療センターの1つであるので、3年に1例経験する計算になります。
そして、、、自分も3年に1例経験しています。
産科救急、特に妊産婦の心肺停止は地域MC救命士、ER/ICUチーム、周産期/新生児チームの
コラボレーションなければ成し遂げられません!

そこで今回、死戦期帝王切開+PCPSシミュレーションを、
ER/ICUチーム、周産期チーム、新生児チーム、麻酔科チームと共に初開催しました。
リアルを求め、帝王切開可能な妊婦の腹部、シリコンチューブで作ったPCPS挿入部を作成しました。
多くの参加者の御協力の元、実践さながらの時間経過でシミュレーションを行うことができました!
参加された皆様方、本当にありがとうございました!
振り返りでもたくさんの収穫があり、今後もより迅速な「コラボ」医療ができるように定期的に開催いたします。
当科は、どんな症例でも何とかできる、何でも診れるER・ICU医を目指します。(小山)