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「つくばブレインサイエンス協会」ホームページ

つくばブレインサイエンス協会(TBSA)では、毎月、神経科学をテーマにセミナーを行っております。
医学、生物学、心理学、工学といった幅広い分野から専門の先生方をお招きし、最先端の内容を他の分野の方々にもわかりやすく解説していただいております。
セミナーは無料で公開されていますので、どなたでもご自由にご参加いただけます。
なお、このセミナーは筑波大学大学院修士課程フロンティア医科学専攻との共催です。

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歴代演者御氏名の一覧表をアップしました。ご覧いただければ幸いです(2017. 4. 7)

TBSA定例会のお知らせTBSA定例会のお知らせ

 
 第235回つくばブレインサイエンス・セミナー (2017年6月開催) 医学セミナー共催
日時
2017年6月20日(火)18時より
場所
筑波大学・医学エリア・健康医科学イノベーション棟8階講堂
バスご利用の方は『筑波大学病院入り口』または『追越学生宿舎前』で下車してください。
演題
『うつ病における手綱核神経回路の役割』
演者
相澤 秀紀(あいざわ・ひでのり)先生  医学セミナー非常勤講師
(広島大学医歯薬保健学研究院(医)・神経生物学)
要旨
 ドーパミンやセロトニンなどの脳内モノアミンはうつ病の病態への関与が知られており、その制御に関わる神経機構は気分障害の基盤を理解する上で不可欠なものである。手綱核は脳幹部モノアミン産生領域へ投射し、主に抑制的な制御を行う領域として近年注目を集めている。実際、うつ病患者やげっ歯類うつ病モデルにおける手綱核の興奮性シナプスの促通や局所血流上昇が報告されており、手綱核神経回路の過剰興奮が多様なうつ病症状に関与している可能性が高い。
 この問題に取り組むため、我々は手綱核におけるシナプス機能の遺伝学的操作やストレス下動物における細胞外環境の変化を解析し研究を進めている。手綱核における興奮性神経伝達はグルタミン酸により担われるが、シナプス間隙へ放出されたグルタミン酸は主にアストロサイトにより回収されることで過剰な神経伝達を防いでいる。最近、我々は神経細胞およびグリア細胞の活動をウイルスベクターにより操作する技術を開発し、脳内モノアミン代謝の制御にあたる手綱核神経回路の活動性を上昇させることに成功した。このようにマウス手綱核の過剰活性化を実験的に引き起こしたところ、慢性社会的ストレス後のマウスにおける社会回避行動の増悪が観察された。この事実は、手綱核がストレス感受性およびストレス対処時の行動選択における高次中枢として働く可能性を示唆している。また、興味深いことに手綱核の過剰活性化を引き起こしたマウスは、レム睡眠の脱抑制を示しており、うつ病のエンドフェノタイプとして注目されるレム睡眠障害の一部は手綱核経路の失調により説明できるかもしれない。
 現在、外的ストレスがモノアミンの脳内放出に与える影響およびマウス手綱核の神経細胞およびグリア細胞の活動性に与える影響を検討しており、講演では手綱核神経細胞の失調がうつ病様の行動異常を引き起こす神経機構について議論したい。

交通アクセス交通アクセス(筑波大学・医学エリアでの開催の場合)


 つくばエクスプレス TX秋葉原駅 つくば駅 ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車 
 JR常磐線 JR上野駅 荒川沖駅 ―<関東鉄道バス> つくばセンター 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
 高速バス 東京駅八重洲南口 つくばセンター ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
(他に羽田空港、成田空港からの高速バスもございます)
 お車でお越しの場合 東京他各地 ―<常磐自動車道> 桜土浦IC ―<R354> 大角豆交差点を右折 ―<東大通り> ―<北大通り> 筑波看護専門学校の交差点で右折 筑波大学・医学エリア

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お問い合わせ先

〒305-8577
茨城県つくば市天王台1-1-1

筑波大学 医学医療系 TBSA 事務局
(代表:志賀 隆)

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