本文へスキップ
「つくばブレインサイエンス協会」ホームページ

つくばブレインサイエンス協会(TBSA)では、毎月、神経科学をテーマにセミナーを行っております。
医学、生物学、心理学、工学といった幅広い分野から専門の先生方をお招きし、最先端の内容を他の分野の方々にもわかりやすく解説していただいております。
セミナーは無料で公開されていますので、どなたでもご自由にご参加いただけます。
なお、このセミナーは筑波大学大学院修士課程フロンティア医科学専攻との共催です。

TBSA定例会のお知らせTBSA定例会のお知らせ

 
 第233回つくばブレインサイエンス・セミナー (2017年4月開催)
日時
2017年4月25日(火)18時より
場所
筑波大学・医学エリア・健康医科学イノベーション棟8階講堂
バスご利用の方は『筑波大学病院入り口』または『追越学生宿舎前』で下車してください。
演題
『神経経済学:ヒト判断機能の霊長類モデル動物を用いた研究』
演者
山田 洋 先生
(筑波大学・医学医療系)
要旨
 “神経経済学“と言われると、なんだかとても怪しげな研究をしているように聞こえる人もいるだろう。実は、神経経済学は、いたって真面目な研究の一分野である。神経経済学は、ヒトの経済的な営みに関わる脳機能を調べるための学問領域で、個人や集団の消費行動に関わる様々な脳機能を対象とする。神経科学、経済学、心理学などを融合した学際的な研究領域で、2000年初頭からその研究が急速に拡大し、神経経済学学会(Society for Neuroeconomics、http://www.neuroeconomics.org/)が設立されて約10年になる。ヒトや実験動物を対象に、物の好き嫌いなどの価値判断が脳からどのように生まれるのか、その脳の機能を明らかにするための研究が進んでいる。
 私は、ヒトが営む経済活動を生み出す脳の機能を理解することを最終目標に、マカクザルが物の好き嫌いを判断する際に、脳がどのように判断を決めるのかに注目して研究を進めてきた。マカクザルは、侵襲的な操作が可能な実験動物の中で、最もヒトに近い脳を備えた動物で、ヒトの複雑な判断を理解するのに最も適当な動物種である。例えば、マカクザルとヒトは、視覚や運動に関する脳の構造と機能については、高い類似性が確認されている。しかしながら、サルとヒトでは社会的な営みに大きな差があるため、本当に価値判断を調べるための実験動物として適当なのか?基本的な検討を行うところから研究を開始した。本セミナーでは、私がこれまでに行ってきた次の3つの研究を中心に紹介する。

1)ヒト価値判断のモデル動物として、マカクザルを用いることは適当か?
~ ヒトはリスクを嫌うが、サルも同様にリスクを嫌う ~

2)欲求が生み出す判断の変化
2-1.~ 合理的な経済人(ホモ・エコノミクス)は不変。でも、ヒトもサルも、お腹が空くし、喉が渇く ~
2-2.~ 小話:マーモセットはお腹が空くと、好きなものをちゃんと食べる ~

3)前頭葉に備わった価値判断の計算機能
~ 価値を判断するのに、脳は割り算を行う。ウェバーの法則と価値判断 ~

この3つの内容を対象に、神経経済学における研究の現状と進展、未来について議論する。

【参考文献】
Thirst-dependent risk preferences in monkeys identify a primitive form of wealth.
Yamada H, Tymula A, Louie K, Glimcher PW.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2013 Sep 24;110(39):15788-93.

交通アクセス交通アクセス(筑波大学・医学エリアでの開催の場合)


 つくばエクスプレス TX秋葉原駅 つくば駅 ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車 
 JR常磐線 JR上野駅 荒川沖駅 ―<関東鉄道バス> つくばセンター 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
 高速バス 東京駅八重洲南口 つくばセンター ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
(他に羽田空港、成田空港からの高速バスもございます)
 お車でお越しの場合 東京他各地 ―<常磐自動車道> 桜土浦IC ―<R354> 大角豆交差点を右折 ―<東大通り> ―<北大通り> 筑波看護専門学校の交差点で右折 筑波大学・医学エリア

ナビゲーション

お問い合わせ先

〒305-8577
茨城県つくば市天王台1-1-1

筑波大学 医学医療系 TBSA 事務局
(代表:志賀 隆)

tshiga@md.tsukuba.ac.jp

リンク

筑波大学

筑波大学 医学医療系