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「つくばブレインサイエンス協会」ホームページ

つくばブレインサイエンス協会(TBSA)では、毎月、神経科学をテーマにセミナーを行っております。
医学、生物学、心理学、工学といった幅広い分野から専門の先生方をお招きし、最先端の内容を他の分野の方々にもわかりやすく解説していただいております。
セミナーは無料で公開されていますので、どなたでもご自由にご参加いただけます。
なお、このセミナーは筑波大学大学院修士課程フロンティア医科学専攻との共催です。

Recently Updated (2017. 4. 7)
歴代演者御氏名の一覧表をアップしました。ご覧いただければ幸いです

TBSA定例会のお知らせTBSA定例会のお知らせ

 
 第237回つくばブレインサイエンス・セミナー (2017年10月開催)
日時
2017年10月24日(火)18時よ
場所
筑波大学・医学エリア・健康医科学イノベーション棟8階講堂
バスご利用の方は『筑波大学病院入り口』または『追越学生宿舎前』で下車してください。
演題
網膜の発生と維持に関わるヒストンメチル化の役割
演者
渡邉 すみ子(わたなべ・すみこ)先生  
(東京大学医科学研究所・再生基礎医科学寄付研究部門)
要旨
 私達は、網膜発生と維持、その破綻である視細胞変性について分子基盤を明らかにし、治療標的の同定につなげたいと考え研究を進めている。網膜は共通のプロジェニター細胞から6種類に大別される神経細胞と網膜の唯一のグリア細胞であるミュラーグリア細胞が発生の時系列に従って順次分化してくる。このため網膜細胞系列特異的な分子基盤を明らかにするため、セルソーターで分離/精製した網膜亜集団の遺伝子発現、epigenetic変化を解析し、網膜の発生、維持における細胞間の協調に果たす役割を検討してきた。
 ヒストンH3のDi-またはTri-メチル化(H3K27me2/3)は遺伝子の転写抑制に重要な役割を果たす。私達は、H3K27me2/3の脱メチル化酵素であるJmjd3の網膜特異的ノックアウトマウスを解析し、H3K27me3の脱メチル化が、網膜介在神経の一種である双極細胞の成熟に必要であることを明らかにした。一方でメチル化酵素Ezh2の網膜特異的なノックアウトマウスでは、網膜のサイズが小さくなり、また分化が前倒しになることが観察された。成熟網膜は視細胞が約80%をしめるが、視細胞、その他の細胞に網膜を分離しRNAseq, H3K27me3-, H3K4me3- ChIPseqを行ったところ、視細胞では視細胞特異的遺伝子群ローカスがH3K4me3の修飾をうける一方、他の網膜細胞の分化に関わる遺伝子群の多くのローカスがH3K27me3修飾をうけていた。しかし視細胞以外の細胞系列では、H3K4me3、H3K27me3ともに遺伝子座にかかわらず修飾レベルが低く、細胞系列により、異なるヒストンメチル化メカニズムでその成熟、維持がおこなわれていることが示唆された。同様の検討をミュラーグリア細胞について行うと、ミューラーグリアの分化に関わる転写因子のローカスがH3K27me3修飾を強く受けていることが明らかになった。以上のことから、H3K27me3は網膜の細胞系列特異的に分化に関わる転写因子の発現抑制を行うことにより、網膜発生を時空的に制御しているというモデルを考え研究を進めている。このほかに、K36メチル化、K4メチル化についても最近の知見をご紹介したい。


交通アクセス交通アクセス(筑波大学・医学エリアでの開催の場合)


 つくばエクスプレス TX秋葉原駅 つくば駅 ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車 
 JR常磐線 JR上野駅 荒川沖駅 ―<関東鉄道バス> つくばセンター 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
 高速バス 東京駅八重洲南口 つくばセンター ―<関東鉄道バス> 筑波大学病院入り口または追越学生宿舎前下車
(他に羽田空港、成田空港からの高速バスもございます)
 お車でお越しの場合 東京他各地 ―<常磐自動車道> 桜土浦IC ―<R354> 大角豆交差点を右折 ―<東大通り> ―<北大通り> 筑波看護専門学校の交差点で右折 筑波大学・医学エリア

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