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健康情報総合学

大庭研究室

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研究内容


総合学とは
  
  1. 総合学の定義

  2. 方法論を研究する

  3. 課題を見つけ、解決策や価値を提案する


活動

  1. 全体

  2. 科学的方法論と東洋的方法論へのアプローチ

  3. ビッグデータへのアプローチ

  4. サイエンスコミュニケーションへのアプローチ

  5. ビジネスへのアプローチ

  6. 実証科学による生命と健康へのアプローチ

  7. 学術外交官としてのアプローチ



      
 


総合学とは

 「総合学の定義」
主催者は総合学を以下のように定義づけています。
対象となるモノコト: 既存分野からのアプローチでは解決できない課題(分野横断的な課題や、扱う分野がそもそもない課題)
使われる手法: 専門分野に囚われない手法(既存分野の応用から新たな手法の創出まで)
達成したい目的: 解決策や価値を提示する
となります。


 「方法論を研究する」
1+1を10にする。10にするための方法論を研究する。

異なる分野・領域の専門家が集まって課題にアプローチするのではなく、個々人とグループが必要に応じて専門性を深め、同時に専門性に捉われずに、課題にアプローチする。
足して2となる成果を求めるのではなく、足して10の価値を生み出す方法論を探求する。
分野横断型研究の先を目指す試みです。
生まれた価値は、課題解決に資することはもちろんのこと、新たな学問分野を生み出す土壌ともなることでしょう。
総合学は新たな学問分野を創造するための学問分野となることを目指します。


 「課題を見つけ、解決策や価値を提案する」
世の中には顕在化している課題と、潜在的な課題があります。
顕在化している課題の内にも、解決の肝となる潜在的な課題が含まれています。
我々は、健康に関する情報を扱いますが、ビッグデータなど、すでにある情報に切り込むだけではなく、潜在的課題をどのような枠組みと形で情報化して顕在化させるのか、についてもフィールドワークなどを通じて探求します。
そして、得られた情報を基に、課題解決策や新たな価値の創出に資する、プロトタイプとなるモノコトやコンセプトを提案していきます。


 
活動


 「全体」
当研究室は『健康情報に関する総合学』をメインテーマにしています。
世の中にあふれる健康に関する課題を対象に、分野、手法、立場などに捉われずに切り込み、プロトタイプとなるモノコトやコンセプトを生み出すことで、課題解決に繋がる新たな方法論を世の中に問います。

重たく考えず、アイデアを出してみて、プロトタイプを生み出してみる。
必要に応じて、必要な研究室活動を進める。
このような活動の開かれた場となることを目指しています。

主催者自身は、提唱する総合学とスタイルのもと、生命科学/医科学の研究者としてのバックグラウンドをベースに、「科学を知り、科学を超える」、すわなち、「研究者コミュニティーの活動を紐解く、研究活動と科学技術の社会受容を紐解く、サイエンスコミュニケーションを実践する、方法論としての科学を再考する」、というモチベーションのもと、研究活動を行っています。
(参加するメンバーが同様のモチベーションを持つ必要はありません。)

以下の活動例は、私個人および研究室メンバーが自発的に取り組んできたテーマであり、新たな興味やアイデア、そして、熱意があればなんでもウエルカムです。


 「科学的方法論と東洋的方法論へのアプローチ (武道・漢方・生命・言語・デザイン)」
現代に生きる我々は、科学的というモノコトへのアプローチに染まりすぎていないか、という問題意識から始めた活動です。伝統的な武道や漢方には、科学とは異なる方法で再現・共有・継承できる「型」という方法論があり、デザインと共通する部分が多い。そして、それは、人類学・現象学的なアプローチと科学的アプローチを繋ぐ方法論としての可能性を持つ。「型」というアプローチで生命や社会に切り込めないか、と探求しています(研究業績)。


 「ビッグデータへのアプローチ (研究動向と世論変遷)」
研究活動と一般社会は、解離しているのか影響を与えあっているのかハッキリとしません。クロストークが見えてくるのであれば、アカデミアが生き残る道も見えてくるかもしれない。研究世界の動向、一般社会の動向、それぞれをビッグデータ(論文データベース、新聞データベースなど)に照らし合わせて数値化することで浮き彫りにし、クロストークを検証しています(研究業績)。
 メンバー活動テーマ例; 日本における食の安全と貿易に関する新聞の言説解析


 「サイエンスコミュニケーションへのアプローチ(栄養教育)」
世の中には、科学で使われている言葉や記号や名前が溢れていて、何か分かった気にはさせるけれど、何だか誤魔化されている。何が実証されていて、何が実証されていないか。何がホントで何が偽りなのか。興味あってもどうやってアプローチするか分からない。そんな感覚はありませんか?食と健康という観点で、何か新しいツールが創造できないかと取り組んでいます(研究業績)。
 メンバー活動テーマ例; 栄養素のHuman Body Journey Mapの作成


 「ビジネスへのアプローチ (エビデンスに基づいた健康レシピ開発)」
こんなことに効く食べ物が欲しい、というは個々人がそれぞれ持っているのではないかと思います。それぞれが熱意を持ち、世の中が受け入れてくれるのであれば、ビジネスとしても成功するかもしれません。そんな熱意を持つメンバーを支援します(研究業績)。
 メンバー活動テーマ例; 日焼け対策ドリンクの開発と起業


 「実証科学による生命と健康へのアプローチ (遺伝子・細胞・集団・情報)」
主催者のバックグラウンドはあくまで生命への実証科学的アプローチです。実証科学は主催の身に染みついた基本的なモノコトの見方であり続けます。多額の研究費を準備して実験実証を行うつもりはありませんが、生命科学の発展に寄与できるのであれば、共同研究などを通じて貢献していきたいと考えています(研究業績)。
 メンバー活動テーマ例; 冬虫夏草による腸内細菌を介した腸炎予防、および、細菌バイオフィルム形成への効果


 「学術外交官としてのアプローチ (国際関係、教育研究枠組み、ネットワーク)」
個人の活動だけが総合学の展開に資するものではありません。組織づくりや組織運営など活動を通じて総合学の発展に資する活動ができます。主催者は主に海外とのネットワーク構築を通じて組織活動を展開しています。例えば、本研究室の本拠は国際連携食料健康科学専攻ですが、本専攻は国境と分野の垣根を越えた教育組織であり、学術のみならず実業やフィールドでの目利きも重視するなど総合学の要素を多分に含むものとなっています。主催者は、専攻設置の準備段階から専攻全体像のアイデアを出すところから関わり、また、台湾との交流の基盤づくりを通じて、本専攻設立と運営に関わってきました。いわば、総合学のアカデミアでの受け皿から産み出していくというアプローチです(研究業績)。


 




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