筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター総合病院水戸協同病院
●ごあいさつ
当院は、水戸市の中心地に立地し、全国で初めて国立大学附属病院と民間病院が手を組み、大学病院ならではの高度な診療・教育活動を地域の第一線病院の中で展開している少し変わった病院です。いつの間にか「水戸協同方式」と呼ばれ全国で同様の取り組みが広がっていますが、当院では総合診療科を中心とし診療科間の垣根を取り払った診療体制のもと、筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター教官と総合病院水戸協同病院医師が一丸となり、大学病院では経験しにくいような疾患を含めて総合的な診療・教育活動を行っております。
茨城県の県央県北部や鹿行地域には耳鼻咽喉科医師数がまだまだ少ないため、年間千数百人の紹介患者さまが当院耳鼻咽喉科を受診され、中耳手術、鼻副鼻腔手術、頭頸部腫瘍手術、音声外科手術など専門性の高い診療を行うとともに、耳鼻咽喉科救急疾患にも対応しております。また、他の診療科と密に連携してゆく中で、耳鼻咽喉科領域から思わぬ全身疾患が発見され、治療に導くお手伝いをするなどエキサイティングな経験をすることも多く、手ごたえのある研修ができるのではないかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター総合病院水戸協同病院 副院長兼耳鼻咽喉科部長
秋月浩光
●病院・研修の特色
病床数:401床
全医師数:118名 耳鼻咽喉科医4名(うち専門医3名)
入院延数:7613名
新入院患者数:774名
平均在院日数:8.7日(平成27年度)
外来延人数:12880名
新外来患者数:3793名(平成27年度)
月・木・金曜日が手術日となっており、週に10から15名、年間580人(平成27年度)ほどの手術を行っています。耳・鼻・のど・頭頸部とバランス良く経験できることが特徴です。頭頸部悪性腫瘍に対してはヘリカル式IMRTであるトモセラピー装置という珍しい装置を使用し、化学放射線療法を行っています。再建手術については形成外科が非常勤体制であるため他院からの応援で対応しています。外来は、医師一人当たり週に2〜3コマを担当していただき、また、めまいや鼻出血、気管切開依頼、嚥下機能検査等、他の診療科からのコンサルテーションの初期対応も担当していただきます。また、年間を通じて院内および院外の初期研修医のローテーションがあります。”Teaching
is learning”といいますが、後進への指導も専門研修医の重要な役割となります。しかし、彼らもよくトレーニングされてきますので逆に教えられることも多く助かっております。
手術が好きな人も、あまり好きでない人もいろいろおられるかもしれませんが、それぞれの目標や興味に合わせた研修ができると思います。いろいろやってみたい方は是非水戸協同病院にお越しください。
●経験できる疾患・手術・検査など
手術件数:580人(平成27年度)
鼓室形成術 乳突削開術 鼓膜形成術
内視鏡下鼻副鼻腔手術 鼻中隔矯正術 後鼻神経切断術 鼻甲介切除術
扁桃手術 咽頭形成術
音声外科手術
頭頚部悪性腫瘍手術
耳下腺、顎下腺手術、甲状腺手術
トモセラピー装置による放射線治療
化学放射線療法 など
●待遇
身分: 常勤医師
報酬月額: 専門研修1年目 月額約75万円
専門研修2年目 月額約78万円
専門研修3年目 月額約81万円
(基本給+研究手当+第一調整給+時間外手当+当直3回分含む)
賞与: 年2回
その他: 年次有給休暇12日、夏季休暇、冬季休暇等
社会保険(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)
宿舎 なし
保育所 あり
健康管理 年1回健康診断実施 学
会等に出席する場合 旅費等の支給あり
研修期間中の診療アルバイトは禁止
●最後に
当院は水戸の中心市街地に立地しており、病院の徒歩圏内には多くの飲食店があります。ワイン、日本酒、魚介類など、かなりハイレベルな店が多く、全国から集まる医師達には、この点も高く評価されており、また貴重な栄養源にもなっています。当院も地元商店会の会員になっていることもあり、仕事の後にも地域貢献を心がけています。東京ならば何万円も取られそうな料理がリーズナブルなお値段で食べられますので、これだけでも水戸にいらしていただく価値があると思います。よろしくお願いいたします。