頭頸部がんとは、頭部・顔面・頸部に発生する悪性腫瘍の総称で、一般的には脳や脊髄、眼窩内に発生する腫瘍を除いた耳鼻咽喉科領域に生じるがんを指します。 当科で診察・治療する疾患は、喉頭癌、上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌、口腔癌、聴器癌、鼻・副鼻腔癌、唾液腺癌などがあります。 頭頸部は日常生活に欠かすことのできない重要な機能(摂食や会話、各種感覚)の集約された部位です。したがって治療においては、がん病変を根治することと ともに、治療後の"生活の質(Quality of Life;QOL)"も保つことが必要となります。 (詳細は頭頸部癌学会HPをご参照ください。)
1)診断に至るまで 頭頸部がんの診断には、多くの場合、病理学的検査(組織診断、細胞診断)が必要であり、外来で組織・細胞を採取する検査を行います。また、CT、MRI、
FDG-PET/CT、上部消化管内視鏡(胃カメラ)などにより、病気の広がり、転移診断、重複癌診断を行います。またCT、MRIなどの画像検査は隣接するつくば画像センターで行います
2)治療方針 当科では患者様の病態に応じたより適切な医療を提供するために、耳鼻咽喉科、歯科口腔外科、放射線腫瘍科、放射線診断科、腫瘍内科など専門を異にする医師および薬剤師など他職種医療スタッフ等が参集し、患者様の症状、状態、診断および治療方針等に関して意見共有・検討・確認等をする場として頭頸部カンファレンスを週1回開催しております。そしてカンファレンスの結果を考慮に入れ、患者様・ご家族と相談しながら治療方針を決定いたします。
3)治療
放射線療法、化学療法、手術を中心に行います。治療の詳細は頭頸部癌学会HPをご参照ください。
放射線治療のみの場合は外来通院も可能です。主治医にご相談ください。(筑波大学附属病院は県内外から多数の患者様に受診して頂いておりますが、入院ベッド数に限りがあります。そのため、放射線治療は外来通院治療をお願いする場合があります。)
●2024年1月1日〜12月31日
口腔癌 9例
咽頭癌 65例
喉頭癌 27例
鼻・副鼻腔癌 12例
唾液腺癌 6例
その他の悪性腫瘍 8例
計 127例
●2023年1月1日〜12月31日
口腔癌 18例
咽頭癌 54例
喉頭癌 23例
鼻・副鼻腔癌 15例
唾液腺癌 11例
その他の悪性腫瘍 12例
計 133例
●2022年1月1日〜12月31日
口腔癌 11例
咽頭癌 58例
喉頭癌 23例
鼻・副鼻腔癌 17例
唾液腺癌 10例
その他の悪性腫瘍 11例
計 130例
●2021年1月1日〜12月31日
口腔癌 6例
咽頭癌 35例
喉頭癌 21例
鼻・副鼻腔癌 7例
甲状腺癌 0例
唾液腺癌 10例
その他の悪性腫瘍 9例
計 88例
●2020年1月1日〜12月31日
口腔癌 10例
咽頭癌 46例
喉頭癌 23例
鼻・副鼻腔癌 7例
甲状腺癌 0例
唾液腺癌 8例
その他の悪性腫瘍 11 例
計 105 例
●2019年1月1日〜12月31日
口腔癌 14例
咽頭癌 50例
喉頭癌 31例
鼻・副鼻腔癌 22例
甲状腺癌 5例
唾液腺癌 8例
その他の悪性腫瘍 10 例
計 140 例
●2018年1月1日〜12月31日
口腔癌 13 例
咽頭癌 55 例
喉頭癌 28 例
鼻・副鼻腔癌 16 例
唾液腺癌 13 例
その他の悪性腫瘍 11 例
計 136 例
●2017年1月1日〜12月31日
口腔癌 16例
咽頭癌 43例
喉頭癌 31例
鼻・副鼻腔癌 14例
甲状腺癌 1例
唾液腺癌 7例
その他の悪性腫瘍 17 例
計 129 例
●2016年1月1日〜12月31日
口腔癌 12 例
咽頭癌 46 例
喉頭癌 27 例
鼻・副鼻腔癌 19 例
甲状腺癌 1 例
唾液腺癌 8 例
その他の悪性腫瘍 10 例
計 123 例
●2015年1月1日〜12月31日
口腔癌 13 例
咽頭癌 43 例
喉頭癌 29 例
鼻・副鼻腔癌 19 例
甲状腺癌 4 例
唾液腺癌 3 例
その他の悪性腫瘍 5 例
計 116 例
※症例数など頭頸部外科学会専門医制度に準じています
新患症例には外来・セカンドオピニオンを含みます。
放射線治療・化学療法・緩和療法症例とは主たる治療が手術以外のものを示します
手術治療とは主たる治療が手術以外であったものを示します
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