幼児聴力検査外来

こちらの外来では、先天性難聴のお子さんの聴力検査と補聴器調整の外来を行っています。
新生児スクリーニングや言葉の遅れから難聴を疑われるお子さんは、まず当院耳鼻咽喉科外来を受診頂き、診察と精密検査(ABR検査、OAE検査、ASSR検査など)を受けた後、難聴が強く疑われる場合に幼児聴力検査外来へ受診する流れとなります。
乳幼児の聴力検査では、成長発達に合わせた聴性行動反応検査を活用し、精密検査結果と合わせて聴力を評価していきます。
成人と異なり、これから言葉を覚えていく段階の子供達にとりまして、正確な発音を聞き取ることは、正確に言葉を発音するために重要です。よって言語を利用したコミュニケーションを獲得するために、必要に応じて補聴器や人工内耳の装用を検討していきます。
補聴器や人工内耳を装用したお子さんにつきましては、定期的に聴力評価を行い難聴の進行がないか経過観察します。また、より効果的に言葉を聞き取れるよう、補聴器や人工内耳の調整に、言語聴覚士や言語リハビリの先生方、補聴器技能者の方々と一緒に取り組んでいます。
新生児スクリーニングが始まり、難聴のお子さん達は以前よりも早く補聴器や人工内耳で聴力を補い、聴覚を活用するようになりました。これにより順調に言語発達が伸び、多くのお子さんが補聴器を着けながら地域の小学校で元気に勉強しています。
お子さんたちが聴覚障害に負けずに元気に成長する姿に、難聴外来に関わる皆が勇気をいただく毎日です。