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茨城県の病理診断の質を向上させる

茨城県は、280万人という全国有数の人口をもつ一方、関東平野の比較的平坦な大地が拡がり、地域の基幹病院が県内各地に分散している特徴があります。こうした地理的な特性もあり、人口あたりの病理医数は全国の中でも非常に少ない状況にあります。病理医は、あらゆる臓器、疾患に精通し、診断と治療に関わる大切な組織診断を担いますが、多くの施設では、「一人病理医」として重責を背負うことになります。そのため、ひとり立ちできる病理専門医の育成には時間がかかりますし、病理医を配属できない基幹病院や、常勤病理医がいても業務過多となっている状況も少なくありません。そこで茨城県における病理診断の質を向上させるため、また茨城県内の病理診断を担当する新しい病理医を育成するために、2007年4月にTHDCを筑波大学附属病院内に開設しました。

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