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学術論文  和文総説


2017

MafB is a critical regulator of complement component C1q. Nature Commun 8:1700.

Tran MTN, Hamada M, Jeon H, Shiraishi R, Asano K, Hattori M, Nakamura M, Imamura Y, Tsunakawa Y, Fujii R, Usui T, Kulathunga K, Andrea CS, Koshida R, Kamei R, Matsunaga Y, Kobayashi M, Oishi H, Kudo T, Takahashi S


研究者のためのビジュアルデザイン:「ビジュアルデザインハンドブック」の有用性. 科学技術コミュニケーション 21:41-57.

田中 佐代子, 小林 麻己人, 三輪 佳宏

筑波大芸術系・田中先生との共同研究。田中先生が作成した「ビジュアルデザインハンドブック」の有用性を検証した論文。


国内の研究者・技術者によるグラフデザインの実態. デザイン学研究 6:46-56.

田中 佐代子, 小林 麻己人, 三輪 佳宏

筑波大芸術系・田中先生との共同研究。国内の研究者・技術者によるグラフデザインの実態を明らかにし、ビジュアルデザインの質を高めるための基礎的要件を抽出した論文。


Conservation of the Keap1-Nrf2 system: an evolutionary journey through stressful space and time. Molecules 22:436.

Fuse Y, Kobayashi M. 

博士課程・布施の論文。これまでの知見に加え、ヒドラ、ウニ、タコなど種々動物のゲノム情報を合わせて解析し、Keap1-Nrf2システムの進化的考察を行った興味深い英文総説。二胚葉動物がもつ原始的Nrfシステムが、三胚葉動物になった後に、Keap1とNeh2ドメインを獲得し、Keap1-Nrf2システムが形成されたとの仮説を立てた。小胞体結合ドメインを失う重要性も考察している。

2016

Conservation of the Nrf2-mediated gene regulation of proteasome subunits and glucose metabolism in zebrafish. Oxid Med Cell Longev 2016:5720574.

Nguyen VT*, Fuse Y*, Tamaoki J, Akiyama S, Muratani M, Tamaru Y, Kobayashi M.  (*co-first)

博士課程・Nguyenと同・布施の論文。ゼブラフィッシュNrf2の標的遺伝子 を探索した論文。Nrf2過剰発現胚を用いて行ったマイクロアレイ解析を基盤に、ゼブラフィッシュNrf2遺伝子の標的遺伝子を探索し、哺乳類と同様に、 プロテアソームサブユニットと糖代謝酵素の遺伝子群がNrf2標的であることを実証した。Nakajima et al (2011)に続く、マイクロアレイ解析の第二弾。


Nrf2-dependent protection against acute sodium arsenite toxicity in zebrafish. Toxicol Appl Pharmacol 305:136-142.

Fuse Y, Nguyen VT, Kobayashi M.

博士課程・布施の論文。亜ヒ酸の急性毒性に対するNrf2システムの生体防御能を 実証した。亜ヒ酸ナトリウムは、ゼブラフィッシュ幼魚に対し急性毒性を示すが、Nrf2変異幼魚だとその致死性は著しく高まった。一方、Nrf2活性化剤 サルフォラフェンを処理すると、抗亜ヒ酸活性に寄与する遺伝子群の発現が高まり、致死性は減弱した。Mukaigasa et al (2012)に続く、ゼブラフィッシュNrf2の生理機能解析の第二弾。


Sensory systems and ionocytes are targets for silver nanoparticle effects in fish. Nanotoxicology 10:1276-1286.

Osborne OJ, Mukaigasa K, Nakajima H, Stolpe B, Romer I, Philips U, Lynch I, Mourabit S, Hirose S, Lead JR, Kobayashi M, Kudoh T, Tyler CR.

英国Exeter大の工藤先生・Osborneさん・Tyler先生との共同研 究。金属ナノ粒子の、ゼブラフィッシュに対する毒性の作用を解析した論文。銀ナノ粒子が作用する組織を、ストレス応答型各種遺伝子の発現解析で調べた。そ の結果、感覚器や塩類細胞が標的となることがわかった。


Evaluation of the toxicity and antioxidant activity of redox nanoparticles in zebrafish (Danio rerio) embryos. Mol Pharm 13:3091-3097.

Vong LB, Kobayashi M, Nagasaki Y.

筑波大・数理物質系のVong先生・長崎先生との共同研究。抗酸化ストレス活性をもつナノ粒子(RNPo)の、ゼブラフィッシュに対する毒性や薬効を解析した論文。RNPoの毒性は、試せるレベルの濃度(10 mM)でもほぼゼロである一方、Nrf2標的であるgstp1の発現を亢進させ、アセトアミノフェンによる酸化ストレス障害を減弱させた。臨床応用に向けたRNPoの安全性と、ナノ粒子解析におけるゼブラフィッシュの有効性を示唆。


2015

LSD1/KDM1A promotes hematopoietic commitment of hemangioblasts through downregulation of Etv2. Proc Natl Acad Sci USA 112:13922-13927.

Takeuchi M, Fuse Y, Watanabe M, Andrea CS, Takeuchi M, Nakajima H, Ohashi K, Kaneko H, Kobayashi-Osaki M, Yamamoto M, Kobayashi M.

博士課程修了生竹内の論文。血球細胞が、血球と血管内皮の共通前駆細胞であるヘマ ンジオブラストから分化するのに、Etv2の発現抑制が重要なことと、その制御にヒストン脱メチル化酵素LSD1が機能することを、ゼブラフィッシュ遺伝 学により発見した論文。竹内が変異体大規模スクリーニングを一人でスタートさせ、赤血球分化に異常を示すLSD1変異体を単離し、原因遺伝子を同定し、表 現系解析まで行った力作。


Heme-mediated inhibition of Bach1 regulates the liver specificity and transience of the Nrf2-dependent induction of zebrafish heme oxygenase 1. Genes Cells 20:590-600.

Fuse Y*, Nakajima H*, Nakajima-Takagi Y, Nakajima O, Kobayashi M.  (*co-first)

博士課程・布施と修士修了生・中島の論文。Nrf2の標的遺伝子であるhmox1aが、なぜ他の標的と異なり、肝臓特異的に誘導されるかを解いた。全身に発現するBach1aとBach1bは、協調的にhmox1aの発現を特異的に抑制するが、肝臓においてのみ、多量に存在するヘムによりBach1a/Bach1bの抑制機能を阻害し、その結果、肝臓でのみNrf2活性化剤によりhmox1aが発現誘導される。500以上に上ると予想されるNrf2標的遺伝子群の、多様な標的選択機構の制御解明の第一弾。


PRMT8 as a phospholipase regulates Purkinje cell dendritic arborization and motor coordination. Sci Adv 1:e1500615.

Kim JD, Park KE, Ishida J, Kako K, Hamada J, Kani S, Takeuchi M, Namiki K, Fukui H, Fukuhara S, Hibi M, Kobayashi M, Kanaho Y, Kasuya Y, Mochizuki N, Fukamizu A.

筑波大TARAセンターの金先生・深水先生との共同研究。アルギニンメチル化酵素 PRMT8が、ホスファチジルコリンを分解するホスホリパーゼ活性も併せ持つことを発見した画期的な論文。この酵素がないと、小脳プルキンエ細胞の樹状突 起形成が異常となり、神経活動に支障がでることを、培養細胞だけでなく、ノックアウトマウス、ノックアウトゼブラフィッシュ、で実証した大作。


Lateralization, maturation, and anteroposterior topography in the lateral habenula revealed by ZIF268/EGR1 immunoreactivity and labeling history of neuronal activity. Neurosci Res 95:27-37.

Ichijo H, Hamada M, Takahashi S, Kobayashi M, Nagai T, Toyama T, Kawaguchi M.

富山大・一條先生と筑波大医学医療系・高橋先生の共同研究。感覚器からの入力信号に応答した脳活動を、生体のまま視覚化できるマウスの開発という斬新な試みを実現。このマウスを用いて、発生期やストレス応答における外側手綱核の機能を示した。


2014

「科学者のためのビジュアルデザインハンドブック」の有用性と問題点. 芸術研究報 34:35-46.

田中 佐代子, 小林 麻己人, 三輪 佳宏

筑波大芸術系・田中先生との共同研究。科研費研究を基盤に田中先生が作成し配布した「科学者のためのビジュアルデザインハンドブック」の有用性と問題点を、配布者に対する追跡調査結果をまとめた論文。後日、これを元に改訂した「PowerPointによる理系学生・研究者のためのビジュアルデザイン入門」を講談社から市販。


2012

Genetic evidence of an evolutionarily conserved role for Nrf2 in the protection against oxidative stress. Mol Cell Biol 32:4455-4461.

Mukaigasa M, Nguyen LTP, Li L, Nakajima H, Yamamoto M, and Kobayashi M.

Nrf2変異ゼブラフィッシュの作出と解析の論文。Nrf2変異体は、発生や生殖は正常だが、酸化ストレスや親電子性物質に弱い。Nrf2生理的機能の進化的保存性の実証は、水産業や農業へのNrf2システム活用の可能性を期待させるが、実際に、サルフォラフェン処理による酸化ストレス抵抗性の増強を示せた。


科学者によるサイエンスイラストレーション作成の実態. 芸術研究報 32:59-70.

田中 佐代子, 小林 麻己人, 三輪 佳宏

筑波大芸術系の田中先生との共同研究。日本サイエンスビジュアリゼーション研究会(JSSV)が行ったアンケート結果をデータ化し考察した論文。有用性は認識されていても、実態はこれまで個人任せであった、科学者のサイエンスイラストレーション作成にメスを入れた点で画期的。


2011

Tissue-restricted induction of Nrf2 and its target genes in zebrafish with gene-specific variations in the induction profiles. PLoS ONE 6:e26884. correction

Nakajima H, Nakajima-Takagi Y, Tsujita T, Akiyama S, Wakasa T, Mukaigasa M, Kaneko H, Tamaru Y, Yamamoto M and Kobayashi M.

Nrf2の標的遺伝子が組織特異的に発現誘導されることを見出した論文。その原因は、Nrf2遺伝子自身の組織特異的な発現と各々の遺伝子特異的な抑制因子と示唆。In situ解析が容易なゼブラフィッシュNrf2標的遺伝子群をマイクロアレイ法で探索したものから抽出。


Nitro-fatty acids and cyclopentenone prostaglandins share strategies to activate the Keap1-Nrf2 system: a study using green fluorescent protein transgenic zebrafish. Genes Cells 16:46-57.

Tsujita T*, Li L*, Nakajima H, Iwamoto N, Nakajima-Takagi Y, Ohashi K, Kawakami K, Kumagai Y, Yamamoto M, Kobayashi M.  (*co-first)

生理的機能が最近注目のニトロ脂肪酸が、シクロペンテノン型プロスタグランジンと同様のセンサー機構を介してKeap1-Nrf2システムを活性化することを示した論文。Nrf2活性化剤に応答してGFP発光するトランスジェニックゼブラフィッシュも開発。


Molecular basis for Flk1 expression in hemato-cardiovascular progenitors in the mouse. Development 138:5357-5368.

Ishitobi H, Wakamatsu A, Liu F, Azami T, Hamada M, Matsumoto K, Kataoka H, Kobayashi M, Choi K, Nishikawa SI, Takahashi S, Ema M.

筑波大の依馬先生・石飛さん・高橋先生との共同研究。血管や心臓形成に重要な転写因子Flk1遺伝子の血球血管内皮共通前駆細胞特異的発現に必要なエンハンサーをGFPレポーターマウスにより明らかにした論文。進化的観点からも大変興味深い発見。


2010

Efficient transient rescue of hematopoietic mutant phenotypes in zebrafish using Tol2-mediated transgenesis. Dev Growth Differ 52:245-250.

Takeuchi M*, Kaneko H*, Nishikawa K, Kawakami K, Yamamoto M, Kobayashi M.  (*co-first)

Tol2システムを用いた一過的トランスジーン法により、ゼブラフィッシュ突然変異体の表現型回復実験を簡便に行えることを実証した。具体例として、gata1遺伝子導入により、血液循環のない突然変異系統vlad tepesが、二次造血を行う10日幼魚期でも、野性型同様の血球循環を示すようになった


Harnessing the antioxidant power with ARE-inducing compounds. Chem Biol 17:419-420.

Kobayashi M.

大規模ケミカルスクリーンによる新規Nrf2活性化剤探索に初めて成功した論文のプレビュー。 Keap1-Nrf2システムのこれまでの研究概要とともに、創薬分野でも注目され始めた現状を解説。


Metalloprotease-dependent onset of blood circulation in zebrafish. Curr Biol 20:1110-1116.

Iida A, Sakaguchi K, Sato K, Iwaki A, Takeuchi M, Kobayashi M, Misaki K, Yonemura S, Kawahara A, Sehara-Fujisawa A.

京都大の瀬原先生・飯田先生との共同研究。血球が循環開始して動き出すのに、Adam8などのプロテアーゼにより組織から離れやすくなる必要があることを初めて実証した論文。これまでは、血流による受動的な循環開始が予想されていた。


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