筑波大学医学医療系耳鼻咽喉科・頭頸部外科グループ長挨拶
筑波大学耳鼻咽喉科は本学開校と同時に開講されましたが、初代教授時代は所謂入局者も少なく、他大学からの応援をお願いする様な状況でした。昭和63年3月に第2代教授草刈 潤先生就任とともに、入局者も増え、現在第3代教授である原の時代を迎えました。現在の陣容は、教授1名、准教授2名、講師(病院講師を含め)6名、そしてレジデントが3名+ローテ―ターや非常勤医師数名さらには大学院生も1〜4名ほど常にいるようになっています。筑波大学附属病院以外の関連病院もつくば市の他、水戸市、ひたちなか市等多く抱えるようになっています。我々のグループでは専門医取得は最低条件として、第一線の臨床、臨床教育を行っているものと自負しています。また、博士号の取得も、無理強いはしませんが、希望があればできる限り取得してもらう方針です。第2代教授の草刈先生も私も、日本耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会で栄えある宿題報告を、内耳の基礎研究で行いました。この分野では日本有数のグループであるものと思料します。こうした基礎研究は是非若い内につまり頭の柔らかいうちに始めて戴ければと思います。専門医取得と並行して行うことも決して無理ではないものと考えます。現にこれまで専門医試験(合格率は全国的には70%台)をパスできなかった医師はおりません。
一方で、臨床はがんから人工内耳まで多岐にわたります。頭頸部癌をアクティブにやってみたい方も聴覚研究をやってみたい方も、小児を対象とした診断・治療を考えておられる方もお待ちしています。一流の医師・医学者になるためには、一流の教室(本学ではグループですが)で育たなければ決してなれないという信念のもと、我々は診療・研究の最先端を求めて日々努力しています。一流の耳鼻咽喉科・頭頸部外科医になりたい方、是非我々のグループに加わって下さい。
筑波大学医学医療系・教授
原 晃
平成28年4月
2016.04 先代グループ長ご挨拶