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筑波大学

研究紹介Research Info

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社会精神保健学分野で行っていること

筑波大学社会精神保健学分野では、精神保健という領域の特殊性を踏まえて、医療機関に限らないさまざまな現場(精神鑑定、司法矯正機関、福祉施設、アルコール・薬物依存者の自助グループ、学校、職場など)をフィールドとして臨床および研究を遂行しつつ、博士・修士課程の教育を行っています。

研究・教育にあたっては、治療・相談等の当事者としてサービスを提供しながら分析を行う、いわゆる参与観察のアプローチを基本としています。また研究方法としては、面接・質問紙・心理検査などを用いた調査や実験を適宜実施し、実証的な検討を行っています。

研究対象としては、社会変化を背景として深刻化する幅広い病理現象(社会的ひきこもり、非行・犯罪、児童虐待、ドメスティック・バイオレンス、アルコール・薬物乱用、PTSDなど)を取り上げ、実態把握・問題の原因の探索・解決および介入法の提言と検討を行っています。


研究で取り扱っているテーマ

(1)児童・思春期における非社会的問題行動

不登校・社会的ひきこもりを代表とする諸問題について、精神医学的な評価と支援のあり方、発達障害との関連性、疫学的アプローチ、国際比較研究、学際的な概念の整理など、さまざまな観点から研究を行っています。近年はフィンランド発の画期的な精神療法である「オープンダイアローグ」の日本への普及についても取り組んでいます。

(2)児童虐待の防止と被虐待児のケア

児童虐待防止のための地域ネットワークづくり、日本子ども虐待防止学会の運営・企画を行っています。また、児童養護施設での被虐待児に対する心理プログラムの開発、自立援助の研究を実施しています。虐待する親への介入プログラムの開発も行っています。 近年は全国調査データを用いて、児童虐待や養育困難のリスクを予測し、効果的に対応するためのガイドライン作成をめざすプロジェクトに力を入れています。

(3)アルコール・薬物依存症からの回復

アルコール・薬物依存からの回復を促進、阻害する要因の研究や合併する障害(精神病やHIVや自殺など)の研究、アディクションの本人や家族に対するアセスメントツール・認知行動療法プログラムの開発、薬物依存症回復施設DARC(Drug Addiction Rehabilitation Center)の役割や、利用者の回復過程の研究などに取り組んでいます。またギャンブル依存やネット依存のような行動嗜癖と呼ばれる問題の研究も行っています。

(4)被害者の精神保健

犯罪、暴力、事故、災害等の被害者の精神的問題、特に心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する評価や、医学的・心理学的なケアの方法を研究しています。PTSDに効果があるとされる認知処理療法(Cognitive Processing Therapy)の効果検証プロジェクトにも協力しています。

(5)ドメスティック・バイオレンス(DV)への介入

夫婦やパートナー間での暴力を防止する方策として、加害男性の更正プログラムや、暴力にさらされた母子に対する援助のプログラムを試みています。また、大学生における恋人間のデートDVの評価や高齢者虐待など幅広い暴力についてもとりあげています。

(6)児童・思春期の発達障害と不適応

発達障害児の性的な問題行動の評価と介入プログラムの開発を行っています。また、親子関係再構築プログラム、地域における母子援助など新しいアプローチも試みています。

(7)精神障害者の社会復帰の研究

精神障害者の社会復帰施設(グループホームやケアホーム)や、当事者活動(べてるの家など)の調査研究を行っています。

(8)司法精神医学・犯罪学

裁判所等から依頼される精神鑑定を通じて犯罪の原因を精神医学の視点から分析しています。また、鑑別所で扱う少年の性犯罪、薬物乱用の調査を行っています。


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