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光学医療診療部

光学医療診療部は、内視鏡を用いて診断と治療を行う診療部です。胃カメラやファイバースコープに始まる内視鏡装置の開発は、CCDカメラを用いた電子内視鏡へと進められ、今やモニター画面を見ながら診断や治療を行うまでに進歩しました。そして、癌を始めとする各種消化器疾患・呼吸器疾患の診断と治療になくてはならない手段として、広く用いられております。

令和2年の本邦における悪性腫瘍死亡者数は年間39万人にのぼり、その第1位は肺癌、第2位は大腸癌、第3位は胃癌、第4位は膵癌、第6位は胆道癌、第10位が食道癌です。これら疾患の診断には内視鏡検査が不可欠です。最近では早期の癌は内視鏡で治療することも可能になりました。これらの診断・治療装置は全て精密機器であり、その取扱いには内視鏡に関する十分な知識が必要であり、熟練した技術が必要です。

光学医療診療部では、それぞれの専門診療グループの責任のもと、高度な医療提供を心がけています。また、内視鏡治療の大きな使命である低侵襲治療を積極的にすすめるため、外科や耳鼻咽喉科との合同手術にも積極的に取り組んでいます。

光学医療診療部長
奈良坂俊明

領域別特徴

上部消化管内視鏡検査

食道・胃・十二指腸疾患の診断と治療を行います。消化性潰瘍や癌などの診断に無くてはならない検査です。癌の診断や深達度の評価のために,NBIなどの特殊光内視鏡や超音波内視鏡(EUS)なども行われています。

また、病変が早期のものである場合には、開胸・開腹することなく内視鏡下に治療を行うこともできます。

実績

年度

2016

2017

2018

2019

2020

件数

4211

4104

3855

3756

3114

下部消化管内視鏡検査

おもに大腸疾患の診断と治療を行います。大腸癌は近年増加傾向にあり、この検査の重要性が増しています。私たちはより苦痛の少ない検査を心がけています。

実績

年度

2016

2017

2018

2019

2020

件数

1881

1898

1721

1654

1460

膵胆道内視鏡検査

  肝胆膵疾患ページ

光学医療診療部で行う各種治療

ポリペクトミー

高周波電流(電気メス)を用いて、ポリープを切除する治療法です。胃ポリープ・大腸ポリープを、内視鏡下に切除・回収します。

内視鏡的粘膜切除術(EMR)・内視鏡的粘膜剥離術(ESD)

早期の食道癌・胃癌・大腸癌を、粘膜下層で剥ぎ取り、回収する治療法です。組織検査の結果にもよりますが、これで治療を終了することも可能です。

実績

年度

2016

2017

2018

2019

2020

件数

97

98

113

140

103

光線力学療法(PDT)

早期の肺癌・食道癌・胃癌の治療法です。光感受性物質とレーザーを組み合わせた治療法で、癌のみを選択的に壊死させることができます。

食道静脈瘤硬化療法(EIS)・静脈瘤結紮療法(EVL)

  肝胆膵疾患ページ

胃瘻造設術(PEG)

腹壁と胃に瘻孔を作成する治療法です。食事摂取の出来ない場合には、この瘻孔からの栄養補給で、自宅での生活が可能となります。

内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD),内視鏡的乳頭切開術(EST)

  肝胆膵疾患ページ

内視鏡的ステント留置術

肝胆膵悪性腫瘍の胆道狭窄に対して行います。狭窄の状況に応じてメタリックステントや チューブステントなどを使用します。

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