近年の保健医療福祉の潮流は「CureからCareへ」の言葉に示されるように、医療技術の進歩を背景に延命を目的とした治療を主眼とする考え方から患者、即ち病を持つ人の苦痛を取り除き、生きがいや生活の質QOLを向上させることを目的とした方向性が重要視されてきています。この視点は看護の目指す方向性そのものであり、看護における伝統的かつ経験主義的な実践を尊重しつつも、看護の質に関しては科学的エビデンスに基づくさらなる検証が必要とされています。
看護科学学位プログラム博士前期課程では、学際的及び国際的な視点に基づき、看護を科学的に探究し、さらに、看護の専門領域だけではなく、「学際性」と「科学性」に基づく新しい看護の技術や教育・研究方法を開発できる能力を育成します。同博士後期課程では、博士前期課程で養った看護実践能力や研究能力を活かし、新たな知識の創造と技術開発を進めつつ次世代の育成や国際的視野に立った研究活動等を積極的に展開できる人材を育成します。
さあ、皆さん、看護の未来のためにともに進みましょう。
看護科学学位プログラムリーダー
山海 知子
