国際交流への取り組み

 筑波大学は、国際的な学術交流によって、学術研究水準の向上を図り、国際的視野を持つ人材の養成を目指しています。この目的達成のため、外国の大学及び国際連合大学高等研究所との交流協定を結び、学生や教員の海外派遣、単位互換制度、外国人教師の受け入れなどを行っています。また、外国人留学生の受け入れも積極的に進めています。

 入江研の所属する、フロンティア医科学専攻(修士)、生命システム医学専攻(博士)でも大学全体の方針に沿って、国際交流を積極的に推進しています。とくに、英国のエディンバラ大学、フランスのボルドー第二大学、台湾の国立台湾大学、ベトナムのベトナム国家大学ホーチミン校と教育研究交流をすすめています。

 入江は、国立台湾大学との交流にはとくに尽力しており、海外短期派遣やロングディスタンスコースレクチャーなどをオーガナイズしています。

 また、ヒューマンバイオロジー学位プログラム(HBP、5年一貫博士課程大学院)には、世界各国から学生が集まっていて、日本にいながら留学生とともに学ぶことができます。
HBPに入学して、入江研で研究し、かつ、海外のラボでも学ぶこともできます。

 詳細はこちら→http://hbp.tsukuba.ac.jp/voice/student.php

海外短期派遣

筑波大学と提携を結ぶ、国立台湾大学を訪問し、研究室での実験、
授業&実習コースに参加するプログラムです。

研修プログラム(例)

第1週目 ラボローテーション(実験と発表会)

第1週目は、3つのグループに分かれ受け入れ先の研究室を約二日間づつ周り、
研究室見学や実験を実際に行います。

受入研究室
  • ・College of BioResources & Agriculture(Lab of Dr. TL Shen /沈湯龍 教授)
  • ・College of Life Science(Lab of Dr. HY Lee /李心予 教授)
  • ・College of Medicine(Lab of Drs. TK Li /李財坤 教授)
  • ・College of Dentistry(Lab of Dr. HYE Chou /周涵怡 教授)
  • ・Center of BioTechnology(Lab of Dr. ST Ding /丁詩同 教授)

2010年の訪問の際、 Shih-Shun Lin先生の研究室では、シロイヌナズナの葉におけるmiR159のNorthern blot Analysisを用いた発現解析が行われました。

第2週目 CBT Summer Course(授業&実習コース)

第2週目は、毎年国立台湾大学で夏に行われるCBT Summer Courseという授業に参加します。
このコースは、国立台湾大学だけでなく他の大学や企業からの参加者も多く、 全ての進行が英語を用いて行われます。


2010年は、ヒト肺非小細胞癌細胞を、マウスの皮膚と肺に移植し、stem cell regulatory geneであるNANOGとOct3/4の発現により、ヒト肺非小細胞癌細胞の各組織への定着を観察しました。

ロングディスタンスコースレクチャー

インターネット回線を使った国立台湾大学、京都大学、筑波大学の3点相互交信型の授業です。
授業はすべて英語で行われ、講義だけでなく、院生による発表、討論もあります。

English Discussion and Presentation I, II (フロンティア医科学専攻)
International Discussion on Medical Sciences I, II (生命システム医学専攻)
International Discussion on Human Biology I, II (ヒューマンバイオロジー学位プログラム)

参加した学生の声

海外短期派遣

自分が本学で学んでいる分野とまったく異なる分野の研究室に実際に入って研究を行うことで、実験手法や自分の知らなかった技術を学び、研究における視野を広げる事ができました。



ロングディスタンスコースレクチャー

とても刺激的な授業で貴重な経験が出来た。英語のスキル、サイエンス、ともに世界のライバルに負けないようもっと努力しようと思った。来年も是非参加したい。(医療科学類)


台湾の学生さんの積極的に授業に参加する姿勢にとても刺激を受けた。相手に理解してもらえるように“伝える”ことの大切さを実感した。(修士課程)