メンバー紹介
水野智亮(助教)

気が付けば、この世界に踏み込んで10ウン年が経ちました。大学院時代にショウジョウバエと、ポスドク時代に線虫とお友達になり、筑波大学赴任後は出芽酵母と仲良くなるべく奮闘中。ショウジョウバエ、線虫、酵母をやってきたヒトはいないだろうな、進化を逆行しているな(実はちょっとウソ。学部時代は大腸菌をやっていたので…)と思う今日この頃。シグナル伝達のメカニズムを遺伝学的解析によって理解することを志向しつづけ、昔も今も多くの変異体に囲まれながら“おもつらく”やっています。
経歴
- 1996年名古屋大学理学部卒業
- 1998年名古屋大学大学院理学研究科修士課程生命理学専攻修了
- 2001年名古屋大学大学院理学研究科博士課程生命理学専攻修了
- 2001年・研究テーマ「ショウジョウバエ発生における非筋ミオシンIIの制御機構」(西田育巧教授)
- 2002年理化学研究所 研究員
- 2002年科学技術振興機構 研究員
- 2004年日本学術振興会博士研究員(PD)
- 2007年名古屋大学 研究員
- 2007年・研究テーマ 「線虫重金属ストレス応答におけるJNK MAPキナーゼ経路の制御機構」
- 2007年(松本邦弘教授)
- 2009年筑波大学大学院人間総合科学研究科助教
- 2011年筑波大学医学医療系助教
現在の研究テーマ
「小胞体ストレス応答を制御するタンパク質リン酸化ネットワークの構築」
抱負
精度の高い遺伝学的解析をメインにしつつも、生化学解析をスパイスに加えて、面白い研究ができたらいいなと思っています。
好きなもの
中日ドラゴンズ(父親による刷り込み。そういう自分も子どもへの刷り込みを実施中。)、釣り(釣れない!最近全く行っていない!)
須田恭之(助教)

出芽酵母ひとすじ10数年です。顕微鏡による細胞内分子メカニズムの解析をキーワードに研究を続けてきました。本学赴任後はRNA制御機構の研究という新たな分野に飛び込み、これまで培ってきた技術を応用すべく日々精進しています。
経歴
- 1999年東京農工大学農学部応用生物科学科 卒業
- 2001年東京農工大学大学院農学研究科応用生物化学専攻 修了
- 2004年東京農工大学大学院連合農学研究科生物工学専攻 修了
- 2004年・研究テーマ「出芽酵母NAD合成酵素の解析」(高橋信弘教授)
- 2004年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校 ポスドク
- 2004年・研究テーマ「出芽酵母の胞子形成機構の解析」(Aaron Neiman教授)
- 2009年(独)理化学研究所基幹研究所中野生体膜研究室 協力研究員
- 2009年・研究テーマ「出芽酵母のゴルジ体からの選択的輸送の可視化」(中野明彦主任研究員)
- 2013年(独)理化学研究所光量子工学研究領域ライブセル分子イメージング研究チーム 研究員
- 2013年・研究テーマ「出芽酵母のゴルジ体からの選択的輸送の可視化」(中野明彦チームリーダー)
- 2014年筑波大学医学医療系 助教
- 2014年(独)理化学研究所光量子工学研究領域ライブセル分子イメージング研究チーム 客員研究員兼務
現在の研究テーマ
「可視化によるRNA制御機構の解析」
抱負
細胞内でRNAがどのように生まれ、動き、タンパク質へと翻訳されてゆくのか?または分解されていくのか?「見る」ことにより明らかにしていきたいです。
好きなもの
サッカー観戦(プレーはできません。)
木村雄一(博士課程4年)

私は修士課程ではイヌの気質と遺伝子との関連性をテーマに研究していました。この研究を遂行している中で、あまり明らかにされていない分子生物学的な機構に興味を持ち、博士課程から筑波大学に移ってきました。現在は出芽酵母を用いて、遺伝子の発現制御をテーマに研究しています。私のテーマであるPbp1はRNA代謝に関与することが知られていますが、その機能においては不明な点が多く、また、ヒトAtaxin-2(脊髄小脳変性症2型原因遺伝子)の酵母オルソログであり、進化上保存されています。そこでこの機能を明らかにしていくことで、Pbp1による進化上保存された遺伝子発現制御機構の解明を目指しています。また、筑波大学大学院では国際交流へも盛んに取り組んでおり、その一環で私は国立台湾大学へ2週間の海外短期派遣に参加させてもらいました。台湾では全てのやりとりが英語で行われ、とても良い経験ができました。
経歴
- 2008年東京農業大学農学部畜産学科卒業
- 2011年東京農業大学農学研究科畜産学専攻博士前期課程修了
現在の研究テーマ
「Ataxin-2の酵母オルソログPbp1の機能解析」
好きなもの
千葉ロッテマリーンズ、バスケットボール、甘いもの(洋菓子から和菓子まで)、散歩
Pham Thi Kim Lien(博士課程2年)

Used to be a high school student who was just interested in and focused on maths, physics and chemistry; my life has been a succession of stunning sudden after choosing Biology to pursue. I entered to University as a biotechnology student because of a few curiousnesses about the application of biotechnology in the real life. Studying about DNA, mRNA, protein, cell, genetics,… doing research on recombinant proteins in yeast,… living in a scientific environment; I was gradually fond of all these things. And basic science is an enjoyable part - “figuring out how life works”. Molecular cell biology is the field I want to study more and “ yeast” - the famous model organism has been already my destiny (=.=); that’s why I am here. After being a member of this laboratory, studying an incredible yeast database - “Saccharomyces genome database”, performing yeast genetic experiments,… I realized how significant a role Yeast actually plays in science. I am now doing research on the genetic interaction of Scd6, a repressor of translation initiation.
Education and working experience
- Researcher (2012-2013), Vietnam National University - HCM City, University of Science - Faculty of Biology
- Master of Science (2010-2012), Vietnam National University - HCM City, University of Science - Faculty of Biology
- Bachelor of science (2006-2010) Vietnam National University - HCM City, University of Science - Faculty of Biology
Hobby
music, karaoke, fiction, sleeping
大森哲朗(修士課程2年)

高校生の時からRNAに関心があり、大学ではさらに酵母の魅力に惹かれて、参加させていただきました。毎日の実験が純粋におもしろく、頭をフル稼働させつつゆっくりと論理を紐解いてゆく過程が楽しいです。実験室のみなさまのお人柄もユニークで、ほのぼのと忙しく過ごしております。
経歴
- 2013年筑波大学生物学類卒業
現在の研究テーマ
「出芽酵母の細胞壁合成におけるポリA鎖分解酵素Pop2とデキャッピング酵素活性化因子Dhh1の機能解析」
好きなもの
音楽、さまぁ〜ず、糸井重里、車、唐揚げ+レモン
増田勇人(修士課程2年)

修士課程から本研究室に移って来ました、増田勇人(ますだゆうと)です。学部では臨床検査技師として身に付けるべき医学の知識を専門に学んできた中で、とりわけ様々な疾患に関する分子・遺伝子レベルでの調節メカニズムに興味があり、その根本的な“仕組み”について詳しく知りたいと思いました。研究室メンバーも親切で、実験も丁寧に教えてくださって毎日が充実しています。また、現在は海外からの留学生も在籍しており、ディスカッションを通じて英語でのコミュニケーション能力を磨くには良い機会となっております。出芽酵母を扱った様々な実験を行い、私なりに楽しんで研究に取り組んでいます。
経歴
- 2013年筑波大学医学群医療科学類卒業
現在の研究テーマ
「出芽酵母AMPKオルソログSnf1の小胞体ストレス応答における機能解析」
好きなもの
サッカー、ランニング、漫画・アニメ、麻雀
室井 慧(医学類4年、研究室演習)

昨年筑波大学医学類に入学し、研究室に参加しています。最初は「実験室の雰囲気がどういうものか味わってみたい」「実験をやってみたい」という簡単な理由で研究室に参加しましたが、徐々に研究の奥深さや楽しさを実感し、今では本格的に研究したいと思えるようになりました。現在は週に2、3回大学の授業後に入江先生の指導の下で実験を行っています。また、PCR法や遺伝子のノックアウトなど、大学の授業で学んだことを実際に実験で行うことができ、授業の理解にも大変役立っています。まだまだ知識が足りず、学ばなければないないことが山ほどありますが、貪欲に知識を吸収して実験に取り組んでいきたいと思います。
経歴
- 2011年筑波大学入学
現在の研究テーマ
「RNA結合タンパク質Khd1によるmRNA安定性と翻訳の制御機構」
好きなもの
音楽、ギター、カラオケ、卓球