在学生・卒業生からのメッセージ

メッセージ

杉本 彩月さん

医療科学類2年生
埼玉県私立獨協埼玉高等学校 出身

医療科学類に興味を持って下さったみなさんこんにちは。医療科学類2年の杉本彩月です。今回は筑波大学医学群医療科学類の魅力を少しでも伝えられたらと思い、執筆しています。

私は将来、病気の早期発見に貢献できる人になりたいと思っており、様々な検査をすることで治療の基盤を作り、病気の早期発見に欠かせない存在である臨床検査技師に強い憧れがありました。加えて、新しい検査方法の確立につながるような研究をしたいという思いもあったため、臨床検査技師として病院や検査センターで働くだけでなく、研究者としての道も開くことのできる医療科学類は、自分にとって最適な進路の選択をすることができると考えています。

医療科学類では3年次に主専攻選択があり、臨床検査技師になるための知識・技術を学ぶ医療科学主専攻、国際的に活躍できる研究力を養う国際医療科学主専攻の2つに分かれます。進路が多岐にわたり、入学後にもう一度将来の進路を考え直す機会があるのは医療科学類の魅力の一つだと考えます。また、医療科学類では臨床検査技師になるための知識・技術だけでなく、研究に役立つ確かな医科学の知識を身に付けることができます。さらにチーム医療を学ぶ機会があり、他の専門職についても深く理解することができます。
このように、専門的で高度な授業かつ、自分とは異なる知識や病気に対するアプローチの仕方を持つ人たちとの関わることによって、医科学の知識を深めていけることも魅力の一つです。

学群学類制を取っている筑波大学では様々な分野の科目を自由に履修することができるため、興味のあることについて医学分野以外からアプローチをすることができますし、他分野の授業を受けることで視野を大きく広げることもできます。

医療科学類は、臨床検査技師になりたい方、研究者になりたい方はもちろん、医療に興味があるけれどまだ明確な夢が定まっていない方にとっても最適な環境です。自分のやりたいことや将来の進路を見つけることができると思います。皆様のご入学を心よりお待ちしています。

稻葉 毬恵さん

医療科学類医療科学主専攻3年生
学校法人富士学園静岡県富士見高等学校(私立) 出身

皆さんこんにちは。医療科学主専攻3年の稻葉と申します。今回はこの場をお借りして、私の思う医療科学類の魅力を伝えることができたら嬉しいです。

医療科学類は、1学年40名ほどで他の学類と比べて人数が少ないです。ですが、人数が少ない分同じ学類の人とすぐ仲良くなれます。個性的な人が多く、様々な刺激を受けられます。先輩後輩の仲もいいため、縦・横のつながりがしっかりしており、広範な領域で活躍しているOB・OGの方々からお話を聞く機会が多くあります。興味がある領域はもちろんのこと、この学類に入っていなければ知らなかった領域を知ることもでき自身の将来の幅を広げることができます。

皆さんが、この学類を調べて必ず見る言葉は「他の学類と比べて大変」という言葉だと思います。実際、実習やレポート等やる事が多くありとても忙しい学類です。ですが、その分臨床検査技師の国家資格を取得するための勉強だけでなく、世界の最前線で行われている研究に触れることができます。授業の質はとても高く、実習でも様々な手技を学ぶことができ、大変でもやりがいのある学類となっています。

3年次には、国際医療科学主専攻と医療科学主専攻に分かれ、国際医療科学主専攻では、早くから卒業研究を行うことができます。しかし、医療科学主専攻に進んだからと言って研究活動ができないわけではありません。私自身、2年次から卒業研究とは別に、法医学研究室で研究活動を行っています。検知管の開発や、解剖業務補助、研究補助など多くの体験をさせていただいています。このようなことができるのは、医療科学類に所属しているからだと思います。
やりたいことを全力でサポートしてくれる先生方がいるからこそ、自由に活動できています。医学の研究は、医学部だけ行えるということはないです。広く医科学を学べ、最先端の医学研究を間近で行うことができるのは、筑波大学の医療科学類だからこそなのではないでしょうか。

長くなりましたが、医療科学類では夢を叶えるチャンスがたくさんあります。明確な目標がなくても、大学生活を通して、やりたいことを見つけることができるのがこの医療科学類です。皆様のご入学を心よりお待ちしております。

蟻ケ崎 悠斗さん

医療科学類医療科学主専攻4年
埼玉県立熊谷西高等学校 出身

私は現在、医療科学類医療科学主専攻に在籍しています。医療科学類には医療科学主専攻と国際医療科学主専攻の2つのコースが存在します。医療科学主専攻では医療人となるための知見や倫理観を、国際医療科学主専攻では研究者になるための思考力や技術を身につけることができます。

私からは医療科学類生のライフスタイルについて少し紹介させていただきます。

私が入学したとき、医療科学類は必修科目と実習が多いため忙しい学類であるという噂を耳にしました。「2年次から実習が増えて忙しいらしいよ」、「3年次から専門科目が増えて忙しいらしいよ」と聞き続けて気づけば4年生になっていました。私は学業に真面目に取り組んできたという自負がありますが、特段医療科学類のカリキュラムが多忙であると感じたことはありませんでした。
そこでよく忙しいと口にしている友人にその理由を尋ねたところ、学業面で良成績を修めることに加え、空き時間に研究室に通い研究を行っているということでした。またある人は医療科学類のカリキュラムに加え、全学の部活動で毎日活動をしていました。個人的な印象ですが、医療科学類は意識の高い優秀な人が多いために忙しい学類と化していて、人によって忙しさが大きく異なるのではないかと感じています。
そのため、高い向上心を持つ人にとって同程度のモチベーションを持つ仲間が多くいる環境で学べる医療科学類は良い環境であると思います。同時に、医療科学類は私のようにマルチタスクが苦手な人でも、医科学を十分に学びながら自分の時間を満足に確保できるほどにはゆとりのあるカリキュラムであるとも思います。必修が多いとは言え、講義のない日を設けることは可能でしたし、朝から晩まで講義があるわけではないので空き時間を新たな知見の定着や研究、部活動や趣味などに使うことでみなさんにぴったりのライフスタイルを構築することが可能です。

医療科学類ならば、明確な将来のビジョンを持ち逆算して行動に移そうとしている人、将来は漠然としているがひとまず医科学を学びたい人、大学生活を謳歌したい人、様々な目的を持った人が満足のいく大学生活を送れると確信しています。

本稿がご覧になったみなさんの選択の一助になれば幸いです。最後になりますが、みなさんが充実した大学生活を送れることを願っています。

細見 奈生さん

医療科学類国際医療科学主専攻4年生
茨城県立竜ヶ崎第一高等学校 出身

皆さんは、どのような想いでこのパンフレットを手に取ってくださっているでしょうか? 4年前、皆さんと同じ受験生だった私は、このパンフレットを読んでは、筑波大学での生活や医療科学類の学びに期待を膨らませていました。
高校生の時、筑波大学医療科学類を選択した理由の1つは、生命医科学や科学実験に関心がありながら、卒業後の将来像が定まっていなかった私にとって、臨床検査技師として病院で働くか、企業の研究職や官公庁への就職を志すか、入学後に選択できる点が魅力的だったからです。

医療科学類では、検査技師資格のための医療知識にとどまらず、医学研究の発展に貢献している研究者の先生方から、研究室レベルの最先端の授業を受けることができます。また、国際医療科学主専攻では、2年生の3月に約25の選択肢から関心に合わせて研究室を選びます。全国的に見ても珍しく2年間卒業研究に打ち込める点は、非常に大きなアドバンテージだと感じています。私は研究室選びの際、先生方のご厚意で1,2年生の夏休みに1週間前後、3か所の研究室を回らせていただきました。最終的に血管生物学に決め、大動脈解離マウスを用い、体内時計が乱れたときの症状への影響を調べています。現在は、研究室や学類の先生方の温かいサポートのもと、ブラジル・サンパウロ大学医学部に1年留学し、糖鎖修飾の大動脈瘤病変への寄与を明らかにするため、薬理学的アプローチで研究をしています。

実は、留学は高校生の時から念願でしたが、最近まで英語で海外の人とコミュニケーションを取ることは苦手でした。しかし、他学類の英語研修の授業をいくつか受けたり、サークルや大学で提供される留学生と話す機会を活用して、段々と英語が話せるようになりました。また、医療科学類の東南アジアの学生との合同授業では、苦戦しつつも英語で生命医科学のディスカッションに挑戦できました。

医療科学類では、臨床検査技師の資格取得のために必要な知見を学びつつ、研究に没頭できる環境が揃っています。さらに、他学類の科目を自由に履修できたり、海外の人と交流できる研修や留学のチャンスも用意されています。私にとってこの筑波大学医療科学類は最適な選択だったと、学年を重ねるたびに実感しています。
医療科学類に興味を持ってくれた皆さんに、その魅力を伝えることができ、嬉しく思います。皆さんのご入学を心よりお待ちしております。

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