2021年 1月 6日

筋肉の幹細胞が増幅する仕組みを解明

〜筋力低下や筋ジストロフィー治療に期待〜


(論文掲載 2021年 1月 6日)




プレスリリース 筑波大学 Tsukuba Journal ウェブページ

私たちの筋肉(骨格筋)は非常に高い再生能力を持っています。激しい運動や打撲などで損傷が起きた場合でも、骨格筋組織内にある骨格筋幹細胞の働きで、速やかに再生することが可能です。骨格筋はまた、私たちの体の動きを司るだけでなく、全身のエネルギー代謝を制御する組織としても大切な働きをしています。我が国は人生100年時代に突入したとも言われますが、骨格筋を一生涯にわたり健全に保つことは、健康で長生きする秘訣であると考えられます。

しかし、加齢や病気により、筋肉の再生が上手くいかない状態が生じます。それは骨格筋組織内に存在する幹細胞の機能や数が低下するからです。このような変容を抑制し、骨格筋を正常に保つためには、骨格筋幹細胞の増幅や性質を維持するメカニズムを明らかにすることが欠かせません。 (続き –>)

プレスリリース PDF

Satellite cell expansion is mediated by P-eIF2α-dependent Tacc3 translation
Development DOI: 10.1242/dev.194480 (英語)