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論文掲載のお知らせ

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2022年 12月 2日

2022 年度『化血研研究助成』

TMRC 統合医科学研究部門、先端血液腫瘍学の坂田-柳元 麻実子教授は、2022 年度『化血研研究助成』に選ばれました。助成金は 先端血液腫瘍学での「加齢を素因とする悪性リンパ腫の発症機序の解明」のため使用されます。

化学及血清療法研究所 プレスリリース PDF

TMRC 統合医科学研究部門 - 先端血液腫瘍学

論文掲載のお知らせ

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2022年 12月 1日

筋肉の幹細胞が眠る仕組みを解明

〜筋疾患治療法の開発に貢献〜


だれもが、激しい運動後の筋肉痛を経験したことがあるでしょう。ですが、痛みは数日程度で和ら ぎ、損傷した筋肉は修復されます。このように筋肉 (骨格筋) は再生・修復能力に⻑けた組織ですが、 その能力は加齢や病気により著しく低下します。これを防ぎ、修復機構を生涯にわたって維持するに は、骨格筋組織内に存在する幹細胞 (骨格筋幹細胞) の機能解明が欠かせません。
子供が成⻑する過程で、骨格筋幹細胞は盛んに増殖し、筋肉を形成します。成⻑が止まった大人の筋 肉では、骨格筋幹細胞は眠った状態(休止期)に入りますが、激しい運動などで骨格筋が障害を受ける と、眠りから目覚めて増殖し、筋肉を修復・再生します。再生が完了すると、再び眠りにつきます。と ころが、加齢や慢性的な疾患に伴い、勝手に目覚めてしまう骨格筋幹細胞が増えます。このような状態 が続くと、幹細胞の数や機能が徐々に低下し、加齢性の筋肉疾患につながると考えられます。
このため、本研究チームは、骨格筋幹細胞が眠る仕組みを解き明かし、将来的には幹細胞の減少や機 能低下を予防する方法を確立したいと考えています。
本研究では、休止期の骨格筋幹細胞の表面に強く発現している接着型Gタンパク質共役受容体の GPR116 に着眼し、骨格筋幹細胞が眠る仕組みの一端を解明しました。GPR116 遺伝子を欠損したマ ウスを作製してその機能を調べた結果、GPR116 とその標的となる下流因子 β-arrestin1 が骨格筋幹 細胞の休眠状態に必須であることを同定しました。GPR116 自体は、細胞の外側にある物質(細胞外 基質)と結合し、細胞外の情報を細胞内部へ伝えることで休眠状態を維持することが示唆されました。
今後、GPR116 やその関連経路を創薬ターゲットにすることで、加齢や病気によって異常に活性化 した骨格筋幹細胞を眠りへと誘う新しい筋疾患治療法の開発に貢献することが期待されます。



プレスリリース PDF

Cell Reports
    The adhesion G-protein-coupled receptor Gpr116 is essential to maintain the skeletal muscle stem cell pool.
    Volume 41, ISSUE 7, 111645, November 15, 2022
   
https://doi.org/10.1016/j.celrep.2022.111645

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お知らせ 2022年 11月 10日
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2022年 10月 10日

坂田-柳元教授が日本癌学会モヴェルネ賞を受賞しました。



筑波大学血液内科の坂田-柳元教授が、2022日本癌学会モヴェルネ賞のTranslational Research部門を受賞しました。
坂田-柳元教授は、「Translational research targeting intractable lymphomas」に関する優れた研究成果が認められました。

日本癌学会とDebiopharm社は、基礎および応用の両面から最先端の癌研究を表彰し、日本の研究者がその研究を世界に発信することを奨励するために、JCA-Mauvernay Awardを共同で創設しました。

もっと読む → (Japan Cancer Association (JCA) ウェブページ)

アワード情報 → (Japan Cancer Association (JCA) ウェブページ)

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2022年 10月 10日

廣川教授、高橋教授がAMED-BINDSプロジェクトに採択されました。



「生命科学・創薬研究支援基盤事業」は、我が国の幅広い生命科学関連研究に立脚し、その中の優れた研究成果を創薬研究などの実用化研究開発に繋げることを目的とした事業です。 ・・・ もっと読む → (BINDSウェブページ)

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2022年 10月 30日

細胞間相互作用による遺伝子発現を推定する解析手法を開発

私たちの身体は多種多様な細胞から構成されており、それらが互いに相互作用しあって、発生プロセスが適切に進行するとともに、組織・臓器の恒常性が維持されています。この細胞間相互作用が破綻すると、疾患につながることもあります。


 一方、同じ種類の細胞型であっても細胞ごとに発現が変動する遺伝子があることが知られています。これらの遺伝子の中には、細胞の機能に関与するものも多くあるため、細胞集団全体の機能や疾患の発症にも影響します。このような、細胞間での遺伝子発現変動には、細胞間相互作用が関連することがいくつかの例で知られていたものの、複数の細胞型が遺伝子発現に与える影響を網羅的に調べる方法が存在せず、その全貌は明らかではありませんでした。

 本研究では、細胞の機能と空間座標を同時に計測する1細胞空間トランスクリプトームデータを用い、近傍の細胞が互いに遺伝子発現に与える影響を推定する情報解析手法CCPLSを開発しました。この手法は、ある細胞型に着目した際の、近傍の細胞型の種類と、それによる遺伝子発現との関連を推定するものです。シミュレーションデータを用いた評価実験を行ったところ、CCPLSが細胞間相互作用を精度高く推定できることが分かりました。また、脳や大腸における実データへの適用例から、具体的な細胞間相互作用を抽出することができ、本手法の有効性が示されました。

 CCPLSは1細胞空間トランスクリプトームデータ全般に適用可能であり、細胞の微小環境に着目した創薬標的探索などへの応用が期待されます。

プレスリリース PDF

Bioinformatics 【DOI】 10.1093/bioinformatics/btac599
      CCPLS reveals cell-type-specific spatial dependence of transcriptomes in single cells.
    (CCPLS により1細胞解像度で解明する遺伝子発現の細胞型特異的な空間依存性)

プレスリリース 筑波大学ウェブページ

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2022年 7月 26日

Mast4 determines the cell fate of MSCs for bone and cartilage development.

Microtubule Associated Serine/Threonine Kinase Family Member 4 (Mast4) serves as an important mediator of TGF-β and Wnt signal transduction in regulating chondro-osteogenic differentiation of MSCs. Findings uncover essential roles of Mast4 in determining the fate of MSC development into cartilage or bone.

Nature Communications  
DOI: 10.1038/s41467-022-31697-3
Published: July 8, 2022. Volume 13, Article number: 3960 (2022)