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臨床
成人先天性心疾患

成人先天性心疾患外来とは

【担当医師】
石津 智子(月曜午前 火曜午後専門外来)、町野 智子(火曜午後専門外来)、川松 直人(入院、心臓カテーテル検査・治療)

大人になった先天性心疾患患者さんのための専門外来です。
先天性心疾患は100人に1人の割合で生じ、決して稀ではない病気です。治療法がなかった時代は成人期へ到達することが困難でした。しかし1980年代に手術治療がめざましく発達してからは、複雑な先天性心疾患でも、多くの方が手術で回復し成人していらっしゃいます。
大人になってからも、ほとんどの患者さんは専門機関への定期通院が必要です。なぜなら、先天性心疾患の手術の多くは「根治術」ではなく「修復術」であるためです。術後数年から数十年も経ってから、再手術が必要となる場合もあります。最近では、外科手術ではなくカテーテル治療をお勧めする場合もあります。
心臓は、例えるなら車のエンジンにあたります。車が安全に走行するために、定期的な車検や、エンジンの調整、部品交換などのメンテナンスが重要である様に、人生という道を自分らしく歩いていただくために、時期を逸することなく良いタイミングで治療を受けていただくことが非常に重要です。

筑波大学成人先天性心血管疾患外来の特徴

筑波大学の成人先天性心疾患外来は、2010年に「心臓病のこどもを守る会」の要望を受け、小児科堀米仁志先生、心臓血管外科平松祐司先生のご尽力で、全国的にも早い段階で開設された専門外来です。

2020年時点で400名以上の患者さんが通院されています。本外来の大きな特徴は「成人先天性心血管疾患専門外来」であって、担当医師名のついた外来ではないことです。これは、患者さんにとって、生涯にわたるかかりつけの専門外来であり続ける、という理念に基づいています。
(診療は基本的に患者さんの担当医師を決めて行いますが、主治医の異動などで、かかりつけ外来がなくなるという心配はありません。)

当院成人先天性心血管疾患外来通院通院中の診断名の患者数(2020年4月時 454人)

成人先天性心疾患症例の疾患別入院患者数(2019年4月から2020年1月)

充実した専門チーム医療

筑波大学には、小児の先天性心疾患を専門とする循環器小児科と、小児から成人まで先天性心疾患の外科治療を専門とする先天性心臓血管外科があり、複数のスタッフが常勤しています。毎週、先天性心疾患症例検討会を開き、それぞれの患者さんに最適な治療法を提案できる専門チーム医療の体制を整えています。
さらに、心臓MRI検査、三次元心エコー検査、運動中の検査(負荷検査)、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、カテーテルデバイスによるカテーテル治療、心臓リハビリテーションにも力を入れています。心臓合併妊娠を扱う産科、遺伝についての相談や遺伝専門外来、こころのケアをする精神科との院内での併診も可能です。成人期に必要な特定難病指定の取得、身体障害者申請の活用など、医療保障制度活用のための専門相談窓口もあります。

筑波大学 成人先天性心疾患チーム

学会に認定された茨城県唯一の専門機関

日本成人先天性心疾患学会は、日本国内どこにいても、専門的で高水準の医療を提供するために、「総合修練施設」を認定しています。 この認定には、専門的な手術や検査の実績に加えて、成人先天性心疾患専門医をはじめとする各分野の専門の医師が常勤スタッフとして勤務しているかなど、厳しい基準をクリアする必要があります。

筑波大学附属病院は、茨城県の中では唯一の総合修練施設として認定されています。

関連リンク
  1. 日本成人先天性心疾患学会

患者様へ

病院からの紹介の患者様:紹介状をもって予約の日時においでください。
紹介状のない患者様:昔はこども病院などにかかっていたけれど、いつの間にか通院が途絶えてしまった。このままでいいのか不安に思うことがある、という方、遠慮なくご相談ください。紹介状があることが望ましいので、まずは近くのクリニックなどの医師に相談してみてください。それも難しい場合は、紹介状のない患者様の診察のご相談にも乗っています。

医療者の方へ

近年の医療の進歩により、先天性心疾患診療をめぐり検査や治療が多様化しています。以前は治療を勧めなかったような無症状の患者様にも、検査の結果から治療を早期に行った方が良いという推奨に変わる場合もございます。多くの患者様は年に1回程度の心エコーや、3年に1回程度の心臓MRIや心肺運動負荷試験が推奨されます。
筑波大先天性心疾患チームとして、現状評価の上、今後の検査治療プランをお示しいたします。その後、よろしければ共同診療をお願いいたします。
先生方の診療の一貫として、是非とも本専門外来をご活用ください。

主な診療対象となる診断名一覧

心房中隔欠損症

心室中隔欠損症

ファロー四徴症

大動脈縮窄症

完全大血管転位症

エプスタイン病

大動脈弁二尖弁

単心室症

肺動脈狭窄症

房室中隔欠損症

動脈管開存症

肺動脈閉鎖症

先天性大動脈弁狭窄症

総肺静脈還流異常症

先天性僧帽弁弁膜症

フォンタン術後

その他

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