博士前期課程
カリキュラムの特徴
本学位プログラムは専門科目を開講すると共に、看護科学特別実習や看護科学特別研究といった各専門に共通な科目も開講しています。また、専門科目の基礎となる科目として8つの『専門基礎科目』を開講しています。その他に、『大学院共通科目』の履修を奨励し、学生の学際的視野を広げる努力をしています。
本学位プログラムでは、がん看護、精神看護、家族看護、慢性看護の専門看護師(CNS)教育課程基準に対応した科目(38単位)も学ぶことができるようになっています。
取得学位
修士(看護科学)
資格等
専門看護師(社団法人日本看護協会認定):家族看護分野、がん看護分野、精神看護分野、慢性看護分野
※専門看護師養成教育に必要な科目を修得して課程を修了し、且つ、臨床で必要な実務経験を積むと、日本看護協会が行う専門看護師の資格認定審査を受けられます。各必要単位数等、詳細については 日本看護協会HPで確認ください。
学位論文
修士論文の複写について
本専攻の修士論文の複写について修士論文は著作物に当たり、複写には著者の許諾が必要です。他大学および研究機関にご所属の方は、所属機関の図書館(室)を通して、所定の申請書(別紙)を本学図書館へ郵送でお送りください。所属機関のない方は、お近くの公共図書館を通してご依頼ください。提出いただいた申請書は、当専攻が著者に直接郵送します。著者の許諾の取得には時間を要します。なお、著者の意思により複写を謝絶される場合もあります。あらかじめご了承ください。また、許諾された場合の複写にかかる費用は、本学図書館を通じて申請者に請求いたします。
授業科目一覧
区分 | 単位数 | 看護科学 | 専門看護師(CNS) | CNS教育課程において必要な修得単位数 | 助産課程 | 助産課程において必要な修得単位数 | |||||
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がん | 慢性 | 精神 | 家族 | ||||||||
専門基礎科目 | 看護科学論 | 2 | ● | ●A | ●A | ●A | ●A |
共通科目A:8単位以上 共通科目B:6単位 計14単位以上 |
● | 専門基礎科目:必修を含む19単位以上 | |
看護コミュニケーション論 | 2 | 必修のほかに6単位以上 | ■ | ||||||||
看護コンサルテーション論 | 2 | ●A | ●A | ●A | ●A | ||||||
看護学研究法 | 3 | ○A | ○A | ○A | ○A | ○ | |||||
保健統計学 | 2 | ○ | |||||||||
国際看護学 | 2 | ○ | |||||||||
看護倫理学 | 2 | ○A | ○A | ○A | ○A | ||||||
看護教育論 | 2 | ○A | ○A | ○A | ○A | ||||||
フィジカルアセスメント | 2 | ○B | ○B | ○B | ○B | ||||||
病態生理学 | 2 | ○B | ○B | ○B | ○B | ||||||
臨床薬理学 | 2 | ○B | ○B | ○B | ○B | ||||||
看護教育学 | 2 | ○ | |||||||||
地域母子保健論 | 1 | ■ | |||||||||
女性と健康 | 2 | ■ | |||||||||
女性の精神保健学 | 1 | ■ | |||||||||
生殖生命倫理学 | 2 | ■ | |||||||||
周産期のフィジカルアセスメント | 1 | ■ | |||||||||
専門科目 | 専門科目 | 国際保健・公衆衛生看護学特論 | 2 | 専門科目のうちから各自の専門研究領域の「特論」と「演習」各2単位を含む8単位以上 | 専門科目:専門領域の特論と演習各2単位および必修を含む33単位以上 | ||||||
国際保健・公衆衛生看護学演習 | 2 | ||||||||||
ウィメンズヘルス看護学特論 | 2 | ○ | |||||||||
ウィメンズヘルス看護学演習I | 2 | ○ | |||||||||
ウィメンズヘルス看護学演習II | 2 | ○ | |||||||||
ウィメンズヘルス看護学演習III | 3 | ○ | |||||||||
ウィメンズヘルス看護学演習IV | 3 | ○ | |||||||||
助産学特論I | 2 | ■ | |||||||||
助産学演習I | 2 | ■ | |||||||||
助産学特論II | 2 | ■ | |||||||||
助産学演習II | 2 | ■ | |||||||||
助産学特論III | 1 | ■ | |||||||||
助産学演習III | 1 | ■ | |||||||||
助産学実習I | 8 | ■ | |||||||||
助産学実習II | 3 | ■ | |||||||||
家族看護学特論 | 2 | ○ | |||||||||
家族看護学演習 | 2 | ○ | |||||||||
養育期家族援助学 | 2 | ○ | |||||||||
発達支援看護学特論 | 2 | ||||||||||
家族看護トランスレーショナル・リサーチ演習 | 2 | 〇 | 〇 | ||||||||
家族生活アセスメント学 | 2 | ○ | |||||||||
家族アセスメント/インターベンション学 | 2 | ○ | |||||||||
家族看護実践学 | 2 | ○ | |||||||||
家族看護学基盤実習 | 2 | ○ | |||||||||
家族看護学展開実習 | 4 | ○ | |||||||||
家族看護学統合実習 | 2 | ○ | |||||||||
がん看護学特論I | 2 | ○G |
【がん看護分野】 分野共通科目G:6単位 分野専門科目S:8単位 実習C:8単位 |
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がん看護学演習I | 2 | ○S | |||||||||
がん看護学特論II | 2 | ○G | |||||||||
がん看護学演習II | 2 | ○S | |||||||||
がん看護学特論III | 2 | ○S | |||||||||
基礎腫瘍学特論 | 1 | ○G | |||||||||
臨床腫瘍学特論 | 1 | ○G | |||||||||
緩和ケア特論 | 2 | ○S | |||||||||
がん看護学実習I | 2 | ○C | |||||||||
がん看護学実習II | 4 | ○C | |||||||||
がん看護学実習III | 2 | ○C | |||||||||
精神保健看護学特論 | 2 | ○ |
【精神看護分野】 分野共通科目:12単位 分野専門科目:2単位 実習:8単位 |
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精神保健看護学演習 | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学特論I | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学特論II | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学特論III | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学演習I | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学演習II | 2 | ○ | |||||||||
精神看護学実習I | 4 | ○ | |||||||||
精神看護学実習II | 4 | ○ | |||||||||
慢性看護学特論I | 2 | ○ |
【慢性看護分野】 分野共通科目:14単位 実習:8単位 |
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慢性看護学演習I | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学特論II | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学演習II | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学特論III | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学特論IV | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学演習IV | 2 | ○ | |||||||||
慢性看護学実習I | 4 | ○ | |||||||||
慢性看護学実習II | 4 | ○ | |||||||||
共通 | インターンシップ | 2 | 選択● | ||||||||
看護科学特別実習 | 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | 実習:2単位 | ○ | ||||
看護科学特別研究 | 4 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||
修了単位数合計 | 30 | 42 | 58 | ||||||||
単位以上 |
- 専門看護師および助産師の教育課程としての指定科目は表中の○印で示す。
- ●専攻必修科目
- ○印横のアルファベットは専門看護師の各専門分野における科目の種類を示す。
- 別途、看護科学学位プログラムが定める履修方法に従って修了要件を満たすことが必要。
- ■助産師課程必修科目
- がん看護専門看護師養成課程の正規の単位数を修得した者は、関東がん医療人養成拠点プログラムにおける包括的ライフステージサポートコース(看護)を修了したものと認められます。
博士後期課程
カリキュラムの特徴
専門的な分野での卓越した研究を実施するために、研究・教育者としての基本的な資質向上を基盤とし、新たな看護の技術や教育・研究方法を開発できる看護科学の研究者を育成するカリキュラムを編成しています。
取得要件
博士(看護科学)
学位論文
授業科目一覧
区分 | 授業科目 | 標準履修年次 | 単位数 | 学期 | 授業概要 |
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専門基礎科目 | 応用看護科学 | 1 | 3 | 秋AB | 看護理論の背景にある哲学を踏まえ、看護理論の開発と検証、分析と評価の方法、また概念開発と分析の方法、さらに研究への理論の活用と研究からの理論構築の方法について、課題やディスカッションを通して理解を深め、今後の看護科学の発展への課題について科学的に探究する。 |
応用統計学 | 1 | 2 | 通年 | 統計学の基礎の理解に基づき、看護科学研究、特に量的研究に用いられる多変量解析法を理解するため、各自の研究分野における学術論文に関するクリティークを通して学習する。全20回で構成し、うち前半10回は前期課程「保健統計学」と合同で行う。講義の前半10回を統計基礎として、推測統計学の基礎を学び、後半10回においては、量的研究の進め方の講義や各自の研究分野の紹介と最近の動向並びに当該分野における代表的な量的研究論文をクリティークをプレゼンテーションし、統計的方法論の理解と研究への展開を考察する。 | |
看護研究方法論 | 1 | 2 | 秋AB | 講義と討議により、自立した研究者として看護科学の実践研究を企画・実施・評価するための研究方法論を教授する。 | |
看護学教育 | 1 | 2 | 秋ABC | 看護教育に必要な教授・学生理論と看護教育における教育方法について講義や討議、演習を通して学ぶ。具体的には、看護教育課程の特徴と変遷、カリキュラムの構築、教育観・教材観・学習者観の理解に基づく授業設計の方法、内的動機付け理論、問題解決学習理論、成人学習理論、目標達成理論などの教授ー学習理論について講義を行う。また、授業の後半には実習指導案を作成するとともに、受講生によるプレゼンテーション討議を実施する。 | |
専門科目 | 看護科学特論 | 1・2 | 2 | 秋ABC | 今後の看護科学の発展に向け、独創的で創造的な研究課題に取り組むために必要な知識と研究技法の実際について、看護科学のさまざまな専門分野の視点から教授する。 |
研究倫理学演習 | 1 | 1 | 秋ABC | 看護研究者として必要な研究倫理に関する基礎的な知識、研究を推進するための研究の倫理的な配慮について、e-learning教材(CITI-Japan)と討議により具体的な事例を通して学び、実践力を習得する。 | |
看護科学演習I | 1 | 2 | 秋ABC | 看護科学発展のためのリーダーシップ能力や自立して研究活動や論文作成ができる能力を養うために、各自が設定した研究課題について国内外の論文を検討し、系統的・論理的に研究目的と研究方法を立案・発表し、建設的に討議をすることで論文作成の技術を探求させる。 | |
看護科学演習II | 2 | 1 | 秋ABC | 演習により、看護科学発展のためのリーダーシップ能力や自立して研究活動や論文作成ができる能力を養うために、各自の研究課題の独創性や新奇性について、根拠をもって発表し、建設的に討議をおこなうことで、研究遂行能力を探求させる。自らの研究課題を設定し、研究概念枠組みを組み立て、作成した研究計画書にそって研究を進める上での課題等を明確にして改善し、科学的根拠に基づく独創性の高い論文を作成することができることを目標とする。授業計画としては、大学院生各自が自らの研究計画書に沿って進めている研究状況を発表し、他の大学院生や教員との討議を通して、自らの研究上の課題、改善点を明確にする回と、討議で指摘された問題的等に関する改善方法を基に、修正した自らの研究について発表・討議する回(状況に応じて2回目以降は適宜追加)で構成する。 | |
看護科学研究 | 3 | 9 | 通年 | 研究指導教員によって演習形式で、3年次に開講する。院生が、研究計画書審査の結果をふまえ、看護科学に関する特定の研究課題について自立した研究活動を行い、科学的根拠に基づいた創造性・独創性の高い博士論文を完成できるよう最終指導にあたる。 | |
自由科目 | 国際看護研究応用演習 | 1 - 3 | 1 | 通年 | 国際学術集会で研究発表を行うとともに、学術集会への参加を通して国際水準の看護研究を把握し、自己の研究活動に応用する。 |
国際看護実践応用演習 | 1 - 3 | 1 | 通年 | 海外の看護に関連する機関での5日間以上の海外研修等に参加し、グローバルな視点で看護の実践と課題について理解を深める。 |
履修方法
専門基礎科目 : 必修科目7単位を含む10単位以上
(「看護学教育」、大学院共通科目、学術院共通専門基盤科目の中から3単位以上)
専門科目 : 看護科学関連科目の専門科目15単位以上