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大学院

分子スポーツ
医学研究室

分子スポーツ医学研究室は,消化器内科学/医療科学の正田純一,岡田浩介を中心としつつ,多科多領域の研究者が参加するリサーチユニットです。

肥満,生活習慣病,非アルコール性脂肪性肝疾患(Non-alcoholic fatty liver disease; NAFLD)の病態解明と克服,また,運動実践による肝病態改善の分子メカニズムの解明を目指して,臨床医学と基礎医学の両面から研究を行っています。NAFLDは,肥満を基盤とする生活習慣病の肝臓における表現型であり,内臓脂肪,骨格筋,腸内細菌,更には歯周病など,全身の臓器組織と複雑に関連(臓器連関)することが近年の研究で明らかになってきました。

臨床研究では,筑波大学附属病院(つくばスポーツ医学健康科学センター)に肝臓生活習慣病外来を開設し,肝病態の診断(超音波エラストグラフィーによる脂肪蓄積と線維化の測定)に加え,体組成,骨格筋の組成(超音波断層法による筋量と脂肪化の測定)と機能,歯周病などを評価することにより臓器連関の視点からNAFLDの病態を解明するための観察研究と,NAFLD改善を目指した個別プログラムを用いた食事運動療法による介入研究を行っています。

基礎研究では,酸化ストレス応答因子NRF2や自食作用調節因子P62などの分子がNAFLDの発症と進展に与える影響に着目し,これらの分子を臓器組織特異的にノックイン/ノックアウトした遺伝子改変マウスを用いてNAFLD病態モデルマウスを作製し,病態解明や新規薬物治療開発を目的とした研究を行っています。

当研究室は,消化器内科肝臓学分野に加え,消化管分野,スポーツ医学,歯科口腔外科,解剖発生学など,様々な領域を専門とする研究者が参加し,それぞれの特性を生かして研究を行うユニークな研究室です。


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