当院での小児科研修

研修終了後の進路

「臨床と国際協力」 福島 紘子

筑波大学小児科での研修は各グループ間の垣根はなく、わきあいあいと研修を行っています。診療科間の連携もよく、特に小児外科と小児内科は毎朝全員で合同カンファレンスを行うなど、ひとりひとりのお子さんをみんなで良くして行こう、そのためには個々で何ができるか、皆で何ができるか、という考えでともに診療を行っています。このような連携により、複雑で複数の臓器にまたがった問題を抱えている方の診療も円滑に進めることができていると実感しています。

福島紘子

また、「つくば」という国際色豊かな地を反映してか、海外からの留学生、見学生も多く、海外志向のある方には特に適している研修先と考えます。私自身、筑波大学で行っていた若手のための海外派遣支援制度を利用し、約3か月間トロント小児病院、フィラデルフィア小児病院へ見学生として勉強をしてきました。海外での経験は、語学力の向上のみならず、海外の医師たちの臨床・患者・研究への姿勢や、患者を取り巻く保険制度、得られる医療サービス、社会情勢の違いなどを知ることができ、より広い視野を得ることができました。帰国してからも、バングラデシュからの博士課程留学生の指導補助や共同研究を遂行することができました。

現在新米ママとしても研修(?)を始めたところですが、筑波大学では365日開所の保育施設が併設され、病児保育といった保育サポートも充実しています。なにより、もともと小児科というこどもと接している診療科のためか、同僚、上司、そのほか一緒に働いている皆さまから、あたたかな支援をいただいています。このような環境は、これから子育てをしていく中で、とても心強く感じています。おかげさまで、ペースは人と比べるとゆっくりかもしれませんが、自身の分野の研究、診療、研鑽を積むことができています。


サブスペシャリティを磨く国内留学の経験」 榎園 崇
榎園崇

こんにちは!小児神経を担当している榎園崇といいます。私は、8、9年目に都内にある国立精神・神経センター病院 小児神経科に2年間、国内留学をさせて頂きました。当センターは診療・研究に関しても日本のトップクラスで、一流のスタッフたちに混じって、全国から集まった仲間たちと切磋琢磨しあえた日々はかけがえのない経験になりました。一度、外から客観的に見てみることで、筑波大学小児科の診療レベルの高さや、仲間意識の強さ、総合大学としての長所なども再認識することができました。安心して国内の専門施設へ留学できる、そんな機会を与えてもらえるというのは、筑波大学小児科の大きな魅力の一つだと思います。

診療と研究の両立を目指して」 今川 和生

私は初期研修の2年間を市中病院で過ごした後、筑波大学小児科での後期研修を開始しました。筑波大学や関連病院で診療する中で、こどもたちに起こる難しい病気には「原因や病態がよく分かっていない」ものが多いことに気付かされました。この課題を解決する方法を学びたいという思いで後期研修修了と同時に大学院へ進学しました。ところで、iPS細胞といえば再生医療への応用が有名ですが、病気の方に由来するiPS細胞を用いた疾患解析や新規治療法の探索も行われていることはご存知でしょうか。小児科で扱うような患者数が極めて少ない遺伝性の難治疾患では、この研究方法が適しており、注目されています。私は理化学研究所や医薬基盤研究所、大阪大学大学院薬学研究科へ留学する機会を頂き、この疾患特異的iPS細胞を用いた難病の解析研究を進めています。筑波大学小児科では診療はもちろんのこと、研究活動も十分な支援を受けて行うことができます。ぜひ一緒に勉強しましょう。

今川和生
「地域の小児診療を支えながら、サブスペシャリティの専門診療も展開する」 鈴木 悠介
鈴木悠介

茨城西南医療センター病院小児科の鈴木悠介と申します。私は岩手医科大学を卒業し、地元である筑波大学で初期研修を開始しました。その後、大学病院をはじめ、複数の地域総合病院で小児科後期研修を行いました。そして現在の病院へ赴任しました。私は地域の小児一般診療を行いながら、かねてより関心のあった発達障がいの勉強を開始しました。この分野は学校や保健センターなどの機関と連携が必要になる問題が多く、地域に根ざした診療が望ましいと考えています。

昨年より私は地域の保護者に対し「発達障がい相談会」を開始しました。短い外来では話せない内容や、同様の悩みを抱える保護者の話を聞くことで子育ての不安を軽減することが目的です。今後も地域の小児一般診療を支えながら専門診療を充実させたいと考えています。皆さんも筑波大学や地域での総合的かつ専門的な研修を一緒にしましよう。