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コース説明


 筑波大学大学院医学系専攻は、できるだけ大きな枠組みで専攻を設計することで、大きく多様な教員団が組織的に
教育を担当できる体制をつくっています。これにより、医学系の様々な分野の学生が履修する科目の選択肢を増やし、
さらに、それぞれの学生の希望に応じて組み合わせた多様な科目の教育を、その分野で研究を行っている専門家が担
当することを可能にしています。このため、他の多くの大学が採用している医学系と保健学系の分離を行わず、修士
課程はフロンティア医科学専攻ひとつで、医科学、公衆衛生学と独自の分野であるヒューマン・ケア科学を包括した
専攻にしています。博士課程も、以前5つあった専攻を統合して、臨床系の疾患制御医学専攻と基礎・社会医学系の
生命システム医学専攻の2専攻に改組しました。このような専攻の設計方針は、各学生が深い専門性と最新の豊富な
周辺知識の両方を兼ね備えた教育を受けることを可能にしています。医学以外の4年制大学を卒業後、修士課程を経
て、医学系博士課程専攻に入学してくる学生が3割を超え、多様な学問的背景をもつ学生が集まっている筑波大学医
学系専攻においては、入学してから時間をかけて将来を考えられるような柔軟性のある教育課程が必要とされ、その
点からも上記の大きな専攻は有効に機能します。しかしながら、このように大きな専攻では、人材養成の目的が複合
的にならざるを得ず、明確な目的意識をもって順次性のあるカリキュラムを作成することが難しくなります。そこで
採用したのが、コース制です。博士課程専攻の場合、入学した学生はまず専攻に所属し、科目学修と学位論文に向け
た研究を開始しながら、自らの将来を想い描き、始めは不明確だった将来像も次第に明確に定まり、2年次修了まで
には明瞭な目的をもつ各コースのいずれかの修了要件を満たすように科目履修を行うことになります。コースは博士
2専攻に共通で、インテンシブ・リサーチコース(基礎研究者・大学教員を目指すコース)、クリニカル・リサーチ
コース(フィジシャン・サイエンティスト、橋渡し研究を行う医師、臨床医学研究者を目指すコース)、パブリック
・リサーチコース(国際恊働型医療人、医系公務員などを目指すコース)にわけられています。インテンシブ・リサ
ーチコースを選択すると医科学教育実習が必須科目に加わるとか、クリニカル・リサーチコースだと臨床研究方法論
という科目が必修になるなどコースごとに履修すべき科目が加わります。将来的には、コースごとの目的に応じた科
目をさらに充実させ、学位審査基準もコースごとに対応したものとし、より一層、各学生の個性と将来構想に応じた
学修が可能なプログラムを実現していきたいと考えています。