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メッセージ

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平成20-22年度 大学院教育改革支援プログラム
  「個性とキャリアを繋ぐ医科学教育ルネサンス」 インターナショナル事業代表者からのメッセージ


インターナショナル・セクションチーフ インターナショナル事業では、(1)海外とのデュアル・マスター・ディグリー制度の確立
および施行、(2)海外研究協力インターンシップの企画および促進、(3)海外研究者と
の連携促進、を中心に活動を行っています。特に(1)と(2)については、ベトナム社会
主義共和国ホー・チ・ミン市(現在、筑波大学が海外拠点形成を進めている)との教育研究
協定を基盤にして推進している事業です。

(1)デュアル・マスター・ディグリー制度
 デュアル・マスター・ディグリー制度は、筑波大学医学系大学院(フロンティア医科学専
攻)とホー・チ・ミン市の大学(国立科学大学や医科薬科大学など)大学院との間で適用さ
れ、双方の大学院修士課程に入学した学生が、短期または長期に相手国の大学に留学して、
講義を履修し単位を取得するシステムです。例えば、ホー・チ・ミン市の大学院修士課程に
入学したベトナム人学生が筑波大学医学系大学院に留学し、12カ月から24カ月の間集中的
に研究を行い、修士論文を作成・発表して審査に合格すれば、筑波大学から修士(医科学)
の学位が授与されます。

(2)海外研究協力インターンシップ
 平成20-22年度大学院教育改革支援プログラム「個性とキャリアを繋ぐ医科学教育ルネサンス」の重要課題は、国際性を涵養す
る独創的な教育の推進を通して、自立性、学際性、国際性に富んだ大学院生の育成を計ることです。その1つの方策が、開発途上国
における医学教育・研究システム開発参画プログラムです。本プログラムに基づき、開発途上国との海外研究協力インターンシップ
を実施しています。
当インターンシップでは、ホー・チ・ミン市の大学、公的研究機関、病院を主な対象組織とします。参加を希望する大学院生(主に
博士課程大学院生が対象)が、自発的な研究調査計画を大学院教育改革支援プログラム実行委員会に申請し、採択された場合には、
インターンシップに参加し、自立性と創造力を磨きます。
 現在は、次の2つのコースがあります:
 (i)ホー・チ・ミン市の大学または公的研究機関に所属するベトナム人大学院生とともに、ベトナムにおける人々の意識調査や
   環境などの状況調査を行うコース
 (ii)チョー・ライ病院での診療や治療を研修するとともに、参加大学院生が将来チョー・ライ病院等に勤務した場合に、いかな
   る医療行為を実践できるかを把握・計画するコース
です。両コースとも、短期間(3-7日間程度)でできる調査(たとえば、インタビュー・質問紙法などを用いてもよい)を行い、帰
国後報告書を提出してもらいます。
また、研究調査報告会(1人当たり10分程度の研究調査発表)を開催し、様々な学生の体験を多くの学生が共有することを目的とし
ています。
なお、当インターンシップ活動および報告会への参加に対しては履修単位が与えられます。

(3)国際学会への参加および海外からの研究者招聘
 大学院学生が国際学会に積極的に参加することにより、海外からの多くの研究者と接し討論することで、国際性を涵養しグローバ
ルな視点に立って物事が考えられるよう能力を磨きます。さらに海外からの研究者を招聘し、短期間に集中してセミナーを開催する
ことで科学的思考法を習熟します。

ルネサンス・インターナショナル
 責任総括 大根田 修