小倉 由希乃(2018年修了)
私は筑波大学の医療科学類を卒業後、フロンティア医科学専攻(修士)に進学し、現在は生命システム医学専攻(博士)で研究を続けています。 修士課程での2年間を振り返ると、研究活動に打ち込むことが出来たのはもちろん、国立台湾大学への短期派遣や被災地でのフィールドワークといったプログラムを通じて、英語力やプレゼンテーション力を意識したり、多様なバックグラウンドをもつ方と物事を進める力を育むことができました。また、たくさんの仲間と出会うことができ、一緒に過ごした時間は大きな支えとなっていました。このような経験の1つ1つが、現在研究を行う上での糧となっていると感じます。フロンティア医科学専攻には、学生それぞれの成長に繋がるような機会が充実しており、支え合う仲間もたくさんいます。これから入学する方にもぜひ様々な挑戦を経験して、将来への力として頂けたらなと思います。
玉置 隼也(2019年修了)
はじめまして。私はフロンティア医科学学位プログラムの魅力は、「様々なバックグラウンドを持つ同級生」と「伝える力を涵養できる環境」だと考えています。 当プログラムには様々な国、大学、学部の出身者が在籍し、幅広い分野の研究が行われています。他専攻/プログラムでは対面での授業が少ない事もありますが、当プログラムでは学生同士がコミュニケーションをとる授業が多く用意されており、日々異なるバックグラウンドならではのアイデアや考え方に触れることが出来ます。私は、他人との違いを理解することで初めて、自分の個性や強みを確認できました。 また、学生同士が自分の研究について紹介し、ディスカッションを行う機会も多く用意されています。広い価値観を持つ学生が在籍する環境では、研究の本質を理解し、相手に合わせて伝えることが要求され、主張を的確に伝える力を鍛えることができました。さらに、研究計画発表会や公開発表会など学位審査の他にも多くの研究発表があり、先生方にアドバイスをもらえる機会が多いことも大きなポイントで、私の場合は自分の研究や伝え方の弱点を見返すことができました。私は現在、修士課程で培った力を生かして博士課程での研究を続けています。国際化が進む現代において、多様性の中で自分の強みを理解し、考えを的確に伝えられる能力は、人生の様々な側面において重宝するものと日々実感しています。
宮川 礼奈(2021年修了)
私は他大学卒業後、フロンティア医科学専攻に入学しました。基礎研究の成果がどのように臨床に応用されていくのか、その過程を学びたいと思い、「橋渡し・臨床研究学研究室」を選びました。修士論文研究では、納豆を用いた「橋渡し研究」に取り組みました。研究を通して、基礎研究の成果を実用化するには、乗り越えるべき壁が多く、実用化の難しさを実感しました。卒業後は、製薬会社で臨床開発職として勤務します。社会人生活において、2年間で研究を通して学んだことは大いに役立つのではないかと感じています。また、フロンティア医科学専攻は、講義が豊富であり、幅広い選択肢の中から学びたい科目を選択し、受講することができるため、学びたいことを思い切り学べる環境であると思います。
大森 哲朗(2015年修了)
総合的な人間力を成長させることのできる環境があります
研究者としての鍛錬を厳しく受けられること、および多方面に応用できる総合的な力を養えること、それが筑波大学大学院フロンティア医科学専攻で私が得たものです。医科学は医学と科学の中間に位置する特色ある分野ですが、自分の研究内容が科学の一領域としてどのような位置づけになるか明確化することは研究をする上での安心につながっていると思います。私のしていた酵母の研究が、医学研究の源としての位置づけであり、それに関われたことに満足しています。学ぶ環境としても、つくばには研究機関が多くあり、インターンシップをはじめ多くの最先端の研究機関から直接学ぶ機会が用意されています。また、自分の研究発表の機会が大変多く設けられており、研究分野を超えて、発表やプレゼンの良いトレーニングになりました。研究の進め方には、他の研究室や国内外の研究機関での研究等、多様な選択肢が用意されており、自分の進め方で研究に取り組めるのも魅力でした。多くの授業が英語でなされ、英語での論文の読み込み、ディスカッション、発表、また留学生とのやりとりの機会の多さは、言語能力を養う以上に文化交流として意義深いものでした。様々な国籍や年齢、異色の経歴をもつ人との交流は、コミュニケーション能力のトレーニングを超えて、私の目を開かせてくれる豊かな学びであったといえます。将来どの道に進むにせよ、学術的にも成長し、総合的な人間力としても成長できる環境がフロンティア医科学専攻にはあると思います。
若山 修一(2015年修了)
人を支援するための専門的な知識を学ぶことができます
私は、ヒューマンケア科学コース(福祉医療学分野)を修了し、その後、博士課程ヒューマンケア科学専攻に進学しました。私は、作業療法士として臨床や教育に携わりながら、フロンティア医科学で2年間学びました。仕事と学業の両立は大変でしたが、その分得たものは大きかったと思います。フロンティア医科学(ヒューマンケア科学コース)では、医療福祉分野だけでなく、教育分野や心理分野など幅広く、人を支援するための専門的な知識を学ぶことができました。また、論文発表会では、さまざまな視点からの研究成果を目の当たりにし、刺激を受けました。ここで学んだことは、今後の研究活動はもとより臨床や教育分野においても役立つと思います。
山梨 宏一(2014年終了)
フロンティア医科学での経験が今に繋がっています
私は茨城県立医療大学を卒業して診療放射線技師の免許を取得後、当専攻の医学物理学プログラムで学びました。医学物理学プログラムでは、がん治療の先端技術として注目されている陽子線治療や中性子捕捉療法(BNCT)の分野の中で、第一線で活躍している先生に直接指導していただけます。もちろん医学物理学プログラムでは、放射線治療だけなく診断を専門とする先生からも多くの知識を学ぶことができます。さらに、このプログラムは医学物理士を養成する専門のコースとして医学物理士認定機構から認定されている日本で数少ないプログラムです。私が所属した医学物理研究室では、積極的に学会発表の支援もしてくれました。私はこのような環境で学べたことに大変感謝しています。当専攻修了後は、陽子線医学利用研究センターにて診療放射線技師として2年間働くことができました。現在は東芝メディカルシステムズにて、アプリケーションスペシャリストとして、放射線治療施設のサポートを行っています。大学院在籍中に得られた知識は私の宝ものです。是非、充実すぎる環境が整っているフロンティア医科学で多くを学び自分自身の将来の道を見つけて下さい。
澤田 賢則(2014年修了)
新たな視点で可能性を切り拓く
私はフロンティア医科学専攻に入学し、地域臨床研究イノベーション学研究室で「橋渡し研究」を学びました。この「橋渡し研究」とは、基礎研究の成果を効率的に臨床で実用化する方法を考える研究です。基礎研究でいくら良い結果が出たからといって、すぐに臨床で実用化できるわけではありません。実用化のためには、非臨床試験や臨床試験、法規制といった幅広い知識を駆使し、効率的にデータを集めていく必要があります。私も実際に研究でシーズ(基礎研究の成果物)の臨床応用を行いました。そして、その知識、経験は製薬会社で勤務している現在でも大いに役立っています。
私は研究室で「橋渡し研究」を専門的に学びましたが、フロンティア医科学専攻では、講義の中でも「橋渡し研究」を学ぶことができます。講義を通して新たな視点を身につけ、実用化を意識して研究に取り組むことで、より患者さんに役立つ研究ができるようになると思います。
また、フロンティア医科学専攻には留学生や社会人をはじめ、多様な学生がおり、バックグラウンドも様々です。加えて、筑波大学は他学部との交流も容易な環境にあるため、分野を超えた交流も可能です。そのような交流を通して身につけた新たな視点は、きっと自分自身の新たな可能性を切り拓いてくれるはずです。
飯野 秀一(2013年修了)
主体性や協調性など人間面でも成長できました
私は筑波大学医療科学類を卒業し、フロンティア医科学に進学しました。免疫学研究室にて2年間学び、現在製薬会社で開発職として勤務しています。在学中は研究や講義を通じて論理的思考、プレゼンテーションなどのテクニックはもちろんのこと、主体性や協調性など人間面でも成長させてもらえたと実感しています。また、ここで出会った仲間と勉強会を開催して刺激を受けたことや、スポーツの場やイベントを計画したことなど、振り返ってみても非常に濃密な2年間だったと感じています。
「新薬開発」という高校時代に漠然と思い描いていた夢の一歩を踏み出せたのもフロンティア医科学を選び、ここで学んだからだと思っています。みなさまもフロンティア専攻で自ら学び、行動することで自身の考えるキャリアを実現してみてください。その環境は整っていますので、是非フロンティア医科学で色々なことに挑戦してみてください。
菊地 豪(2013年修了)
失敗を繰り返しながら自分で模索していくしかありません
私は他大学よりフロンティア医科学専攻へ進学し、再生幹細胞生物学研究室で2年間学びました。入学当初、博士課程への進学を希望しておりましたが、結婚のため就職を選択。製薬企業へ技術員として入社した後、地道にアピールを続け、現在は研究員として勤務しています。昨今、大学院生の質が変容したと言われています。要領良く実験と就活をこなし、最低限の労力で最高の結果を得ようとする。実にスマートですが、無理と思えばあっさりと目標を変えてしまう様子を見るにつけ、果たして大学院生に何が無駄かなど判断できるのだろうかと疑問に感じます。進学するにせよ就職するにせよ、組織に属し自らの価値を示すには勉強が出来るだけでは話になりません。自分の役割は何か?それを果たすには何をすべきか?必ずしも周りから教えてもらえる訳ではなく、無駄とも思えるような失敗を繰り返しながら自分で模索していくしかありません。幸いフロンティア医科学専攻には、海外大学との交流やインターンシップ等、研究活動以外にも学生が自身の価値を客観視することができる様々な機会が設けられています。これからご入学される皆様には、こうした環境を存分に活用し、たくさん汗と恥をかいて充実した大学院生活を過ごされることをお祈りします。
山内 庸平(2013年修了)
フロンティア医科学で、最高の研究生活を送ってみませんか?
私は筑波大学の医療科学類を卒業後、修士課程のフロンティア医科学専攻、博士課程の生命システム医学専攻へと進学し、2017年4月からは製薬会社の研究員として働く予定です。
私が当時フロンティア医科学専攻への進学を決めた理由は、所属している生理化学研究室でひたすら実験に打ち込みたかったからという単純な理由でした。しかし、今振り返ると、研究室で実験するだけでなく、国立台湾大学への短期派遣や国際学会での発表の機会を与えていただき、研究者に必要な国際感覚、英語能力を育むことができました。また、学部からの同期のみならず、他大学から進学してきた様々な背景を持つ仲間とともに勉強会をしたり、飲みにいったりして、楽しく研究生活が送れたことも大きな財産です。これらの経験は今後研究者として生きていく糧になると確信しています。みなさんもフロンティア医科学専攻という素晴らしい環境で、最高の研究生活を送ってみませんか?
藤本 ゆり(2012年修了)
医学の研究を通して人々の健康に貢献したい
私は、フロンティア医科学専攻の内分泌代謝・糖尿病内科研究室に2年間所属しました。研究室や専攻の授業を通し、医療に携わる多くの方々と交流することができました。そして、研究のディスカッションや授業を通し、研究に取り組む際に臨床応用を常に意識できるようになりました。医療に触れる機会が全くなかった私にとって、それこそが本専攻で得られた一番大きなものであると思っております。そして、全然決まっていなかった自分の目指す将来についても、『医学の研究を通して人々の健康に貢献したい』という自分なりの考えを持つことができました。
幸いにもその思いは実現し、現在、製薬会社の薬理部門として働いております。入社1年目でまだまだわからないことだらけですが、本専攻で培ってきた臨床応用への意識を常に持って、研究に励んでおります。
吉岡 文(2011年修了)
フロンティア医科学専攻で学んだことが今の仕事に活かされています。
私は筑波大学医学群医療科学類を卒業後、より基礎医学に関する知識や研究のノウハウを学びたいと考え、フロンティア医科学専攻に進学しました。現在は、新薬の臨床開発職に就いています。
フロンティア医科学専攻では、生命科学における多岐にわたる分野の講義を受講する機会があり、2年間という限られた時間の中で、幅広い視野や知識を習得することができました。臨床開発職を志していた私にとって、カリキュラムの中で基礎医学から臨床への橋渡し研究に関する基礎知識を得られたことも大きな収穫でした。所属研究室での研究活動では、研究(=仕事)に対する姿勢や考え方、プレゼンテーションのスキルを徹底的に学ぶことができました。 臨床開発職は、さまざまな疾患や薬剤を深く理解することが求められ、さらにそれらをさまざまな背景を持つ人々へ発信する必要があるため、フロンティア医科学専攻で学んだことが今の仕事に活かされていることを実感する毎日です。
只野 喜一(2011年修了)
みなさんもフロンティア医科学専攻で“ここでしか出来ない事”を探してみてください
私は北里大学で診療放射線技師免許を取得後、放射線治療の研究を行うためにフロンティア医科学専攻に進学しました。筑波大学は陽子線治療施設を持つ国内で唯一の大学です。私は陽子線医学利用研究センターで研究を行うと同時に、診療放射線技師として臨床にも携わることができました。今振り返ってもとても恵まれた環境だったと思います。フロンティア医科学専攻では授業も充実しており、医学研究を行う上で必要な様々な知識を学ぶことができました。また、各研究室の研究テーマは広範に渡っており、同級生から自分の知らない分野の話を聞くことはとてもいい刺激になり、思考の幅を広げることが出来ました。現在はVarian Medical Systemsに入社し、全国の放射線治療施設のサポートを行っています。フロンティア医科学専攻での経験を最も活かせる仕事であり、大変充実しています。みなさんもフロンティア医科学専攻で“ここでしか出来ない事”を探してみてください。
斉藤 リカ(2011年修了)
フロンティア医科学で得た最大の収穫は、研究者としての構えです
私は、ヒューマン・ケア科学コース、高齢者ケアリング学分野において修士課程を修了し、ヒューマン・ケア科学専攻、同分野の後期博士課程へとすすみました。フロンティア医科学で得た最大の収穫は、研究者としての構えです。様々な分野でご活躍されている先生方から直接講義を受けられるのはもちろん、インターンシップ等の機会を活かして産業技術総合研究所や宇宙航空研究開発機構といった国内有数の研究機関において研究の最前線に接する機会が得られたこと、そして、一緒に研究している仲間に出会えたことは今の私の支えとなっています。私は現在、睡眠に関して日本と台湾の高齢者を対象として研究しています。フロンティア医科学での学びを活かして今後とも努力していきたいと考えています。
小林 里美(2011年修了)
「考える」ことが財産になっています
初めまして。私は他大学からフロンティア医科学専攻(修士)に入学・修了、そして生命システム医学専攻(博士)を修了しました。在籍中は再生幹細胞生物学研究室に所属し、医学的知見の発展を目指して、低酸素応答の分子メカニズムの研究を行っていました。私が筑波大学に入学した理由はシンプルで、興味ある研究ができる環境とチャンスがそこに在ったからです。思い返すと、在籍中は常に「考える」という訓練を受けていたと思います。研究ももちろんですが、加えて、国際色豊かな筑波大学ならではのカリキュラムやイベントでも多くの「考える」きっかけがあり、現在の自分の基盤を構築する大きな財産となりました。現在私は製薬会社の営業職を経てマーケティング部に所属し、医療用医薬品の上市に関わっています。研究とは全く別の仕事ですが、大学院での経験が生きていると感じています。もっと活かしていくために勉強している最中です。
修了生の一人として、皆さんがこのフロンティア医科学専攻でそれぞれのストーリーを描き、将来に向かっていかれることを祈念しております。
秋山 雅博(2010年修了)
研究者としての土台を築くことができました
私は将来、研究者になりたく、フロンティア医科学専攻に入学しました。在学中は生理化学研究室に所属し、実験手法や研究に必要な論理的思考法についてトレーニングを受けることができました。また、研究者は研究室に閉じこもって実験をしているイメージが有るかもしれませんが、実際は国を超えて様々な人と関わって行く国際力が求められます。フロンティア医科学専攻では海外の大学と連携した国際的な学術交流プログラムが多く有り、私もいくつかのプログラムを利用して実際に海外に行き様々な人と交流する経験を得る事ができました。卒業後はそのまま博士課程に進み、現在は博士研究員として研究に従事していますが、フロンティア医科学専攻で得られた経験によって研究者としての土台をしっかり築くことができたと考えており、将来、研究者を目指す方にはフロンティア医科学専攻で学ぶ事を強くおすすめしたいと考えます。
樋口 珠美(2010年修了)
仕事を進める中でも、研究室生活やフロンティアの授業で学んだ多くのことが助けとなり支えています
私は、筑波大学第二学群生物資源学類を卒業後、基礎医学の研究を希望し、フロンティア医科学専攻に入学しました。フロンティア医科学専攻は、様々なバックグラウンドを持ちながらも医科学を学びたいと思う学生が集まり、さらに、私たちを力強くサポートしてくださる先生方がいらっしゃるため、勉学に励める環境です。
私は、生理化学研究室に所属し、研究を続ける中で、今後も研究活動を続けたいという強い思いとともに、病気に苦しむ人に新しい薬を提供できる仕事をしたいと思うようになりました。現在は、抗がん剤の研究を進める富士フイルム株式会社に入社し、研究活動を続けています。仕事を進める中でも、研究室生活やフロンティアの授業で学んだ多くのことが助けとなり支えています。多くの人が真の健康を求める現在、医科学研究に関して真剣に学べた大学院生活は私にとって大きな財産となっています。
染谷 悟(2010年修了)
大学院時代に世界と真剣勝負をして、卒業後世界中で活躍してもらえたら嬉しいです
ウェブサイトをご覧の皆様はじめまして。現在三菱商事に勤務しております染谷悟です。ここではアブノーマルなフロンティア生のキャリアをお伝えします。
私はもともと、「病は気から」を科学する「精神神経免疫学」という新しい分野の予防医療を志し、フロンティア(免疫学研究室)に入学しました。毎晩遅くまで実験をし、卒業時に第3筆者としてNature Immunologyに論文掲載するに至りましたが、大学時代から取組続けているサークル活動やNPO活動の延長線上で総合商社に魅力を感じ、進路を取ることとなりました。しかし院生時代に強力にトレーニングされた英語力・論理力・プレゼン経験・タフネス等は総合商社のキャリアでも十二分に活かされており、フロンティアの普遍的な教育プログラムの質の高さに、むしろ卒業後驚いており、もしもう一度大学院を選ぶチャンスがあってもフロンティアを選びたいと思っています。
現在はそういったカリキュラムに加え、海外留学・キャリア支援等のサポートや英語講義が充実し、欧米大学等とも遜色ない環境になっていると思います。ぜひ皆様にはフロンティアの門を叩いて頂き、大学院時代に世界と真剣勝負をして、卒業後世界中で活躍してもらえたら嬉しいです。
山下 由美(2009年修了)
自分に視野を広げる機会を与えてくれたフロンティア医科学専攻での学修は自分には欠かせないもの
私は筑波大学医療科学類の一回生として入学し、卒業研究を経てそのままフロンティア医科学専攻に進学しました。フロンティア医科学専攻の売りは、出身学部を問わず医科学教育を受けられるということだと思いますが、もともと医科学を学んでいた私にとっても非常に有意義なものでした。修士論文発表会では、様々な分野の研究内容を知ることができ実に面白かったのが印象的です。専門性を養いつつも他分野への視野を広く持つことは大切だと常日頃感じていますし、他分野でも、フロンティアの繋がりを使って将来的には共同研究、なんてこともあり得るのでは?!様々な研究分野に同級生がいると思うと心強いです。
今振り返ると、修士の自分は非常に未熟者でしたが (今もそうですが)、がむしゃらに研究していたと思います。そんな自分に視野を広げる機会を与えてくれたフロンティア医科学専攻での学修は現在の、そして将来の自分には欠かせないものであったと確信できます。
中村 恵弥(2009年修了)
研究室をこえた人との繋がりをもち、自分の将来の可能性を広げていただきたい
皆様はじめまして。中村恵弥と申します。私は筑波大学医療科学類の一期生として入学し、フロンティア医科学専攻(修士)、生命システム医学専攻(博士)を経て現在は製薬会社の薬理部門で研究職として勤務しております。在籍中は解剖学・発生学研究室に所属し、疾患発症の分子メカニズムについて研究しておりました。私が在籍中に英語教育、海外インターンシップ、キャリア支援等のカリキュラムも充実化していきました。幸運なことに、私自身もそのようなプログラムに参加し研究以外にも多くのことを経験することができ、進路を考える上で大きな糧になったと思っております。
現在は新米社会人として日々自分の未熟さを痛感しておりますが、社会に出ますと様々な価値観をもつ方々と働くことになります。筑波大学大学院の特徴として、医学を超えた様々な分野出身の学生が在籍しています。ぜひ皆さんにもフロンティア医科学専攻で研究に打ち込むことはもちろんのこと、積極的に多くのプログラムも利用して研究室をこえた人との繋がりをもち、自分の将来の可能性を広げていただきたいと思います。
田中 礼(2005年修了)
みなさんが筑波大学で自分の目指す方向を見出し、社会に出て活躍されることを願っています
はじめまして。田中礼と申します。私は1999年に筑波大学第二学群生物学類に入学し、卒業後、医科学研究科、人間総合科学研究科へと進学し修士号、博士号を取得しました。現在は製薬会社の薬理部門で働いています。胸を張って研究者を名乗れるかというとまだまだで…知識不足、経験不足を日々実感しています。しかし、その分学ぶべきことが多く、そんな状況に身をおけて幸せです。
研究の面白さについては他の方が書いているだろうと思いますので(もしくは先生や在学生に聞いてみてください。きっと熱い答えが返ってきます)、就職してから実感した「もっと頑張ればよかった」ことを挙げます。
1. とことん考えること問題に気付き、仮定を立て、それを検証する。優秀な人がどこへ行っても優秀なのは、論理的思考力を持っているからだと思います。
2. 研究成果や自分の考えを効果的に伝える練習をすることせっかく面白い研究をしていても、相手に伝わらなければもったいない。
3. たくさんディスカッションすること人の意見によって間違いに気付くこともあれば、人との違いが自分のやりたいことを浮き彫りにしてくれることも。
基本的すぎるとがっかりされたかもしれませんが、どこまで自分に負荷をかけられるかは自分次第です。みなさんが筑波大学で自分の目指す方向を見出し、社会に出て活躍されることを願っています。