概要

プログラムリーダーからのメッセージ

近年の医学・医療の目覚しい進歩とともに、それを支える学問領域は拡大し、多様化し、かつ深化の度合いを深めて巨大な学際領域が形成されてきています。一方で、高齢化社会の到来によって、これまで以上に安心で健康な社会の実現とその維持が望まれております。このような背景から幅広い医科学の基本を身につけた多様な人材の養成が広く求められています。

フロンティア医科学は、医学部(医学類)以外の様々な卒前専攻領域を持つ学生に対して最先端の医科学教育を行うことを目的として我が国で初めての医科学修士課程として設置された、前身の「医科学研究科」から約40年の伝統を引き継いでおり、修了生は1500人を超え、医科学の幅広い分野で活躍しています。医科学に関する基礎から応用までの豊富かつ高度な教育研究を通して、医科学の学問領域において高度でグローバルな視点に基づいた研究を計画実行でき、医学に関する幅広い知識をもち優れた学際的な学術研究を計画実行できる研究者と大学教員、及び複合的な視点から人間を捉え、柔軟かつ適切な援助・支援を研究・設計して社会的ニーズに対応できる高度専門職業人を養成します。

また研究学園都市つくばの地の利を活かして学外で就業体験を行なうインターンシップ等のカリキュラムも準備されています。さらに、海外の大学との学術交流プログラムに基づいて、海外留学や海外インターンシップの支援体制も整え、学生が国際的な経験を得る機会を広く提供しています。

フロンティア医科学は、社会人や留学生の受け入れも積極的に行っており、医科学を共通の専門として学習しながら、専門性や言語・文化的バックグラウンドを異にする多様な仲間との交流を通して広い見識や国際感覚を養うとともに、そうした中で皆さんのオリジナリティーを発揮して国際的に活躍できる医科学分野の専門家・リーダーに育っていただきたいと思います。

皆さんの持つ可能性を最大限に引き出す為に200名以上の全医学領域の教員が有機的に連携して最高水準の医科学教育と研究を実現して参りますので、フロンティア医科学を、皆さんが21世紀の医科学を牽引していく出発点にして頂きたいと思います。

フロンティア医科学プログラムリーダー磯辺 智範