筑波大学消化器外科

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女性医師の方へ

私は女性外科医の皆さんをとてもカッコいいと思っていて、そのカッコいい人たちが一杯いるグループを作りたいと思っています。その為に、私達は、女性外科医のライフキャリア、外科医のワークシェアによるQOLの向上に取り組みます。私事ですが、私の妻も手術の面白さを知る消化器外科医でした。彼女自身も消化器外科医としてのライフキャリアを積みたいとずっと望んでおりましたが、今は研究の世界で活躍しています。ある意味では、外科の楽しさを享受する権利を私に譲ってくれた、という面もあったかもしれません。ですから、私はそのお礼を、女性外科医のライフキャリアを守る事で果たしたいと思っています。今も何人かいる女性外科医の医局員、そして、これから仲間になってくれる皆さんが、消化器外科医として50歳、60歳まで働けるロードマップを精一杯サポートしたいと思っています。それと同時に、女性外科医、女性医療者をパートナーに持つ男性医局員、そして、医療職に限らず、キャリアを持って仕事を続けているパートナーを持つ男性医局員が、家庭人としての役割を果たせる様に、男性外科医のライフワークバランスを保つことに努めます。

日本における女性外科医の状況

日本では女性外科医の数はまだ少ない状況です。平成24年の厚生労働省のデータでは外科(乳腺外科を含む)における女性医師の割合は7.1%と他の診療科に比べても非常に低く、乳腺外科の女性医師を除くとさらに低くなると考えられます。

筑波大学消化器外科では女性が働きやすい環境を目指しており、結婚・出産・育児など女性が経験するさまざまなライフステージにも個人の希望に添った形で柔軟に対応します。入局してから妊娠・出産を経験した女性外科医もおり、そういった先輩の女性医師が相談に乗ることもできます。こうした取り組みにより、筑波大学消化器外科では毎年女性外科医が入局しており、2019年

  • 結婚
  • 出産
  • 育児
医籍登録後年数別の就業率女性医師の就業率の推移は、M字カーブの曲線になる。

女性医師支援の動き

筑波大学附属病院には女性医師キャリアアップ支援システムがあり、「診療・研修コーディネート」、「キャリアカウンセリング」、「環境整備」と様々な面でサポートを受けることが可能です。

女性医師キャリアアップ支援システム

女性医師が、プライベートライフと両立しながらキャリアを重ねていけるように支援する取り組みです。参加者は個々の女性医師の、技術・獲得したい技能の内容と、育児などのプライベートライフとの両立について、専任のキャリアコーディネーターと十分に相談の上、個別に半日∼30時間/週の研修プログラムを設定して研修を行っていきます。
筑波大学が運営している保育所、搾乳スペースを利用することが可能です。

筑波大学附属病院育児支援システム

病院から徒歩5分の筑波大学構内に職員用保育所があり、研修医を含めた全医師が利用可能です。多様な勤務形態に対応できるように朝7時半~夜22時まで保育可能であり、土日も保育可能です。また、院内に病児保育用の保育室を用意しており、病児保育にも対応しています。
緊急的に職務の代行が難しく、既存の福利厚生制度では対応ができない急病時の病児・病後児保育や緊急手術などの際の時間外保育に対して支援を行い、勤務・研修とキャリアの継続を目的とし、育児支援システムを整備しました。
病児保育は小児科専門医の指導のもと、小児総合医療センターの保育士等と民間ベビーシッター会社からの派遣を組み合わせて院内の病児保育室で行います。また、保育中の病態の変化には小児科専門医が対応します。

ゆりのき保育所
病児保育室

関連ウェブサイト

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