筑波大学消化器外科

筑波大学消化器外科

研究紹介

肝・血小板・移植グループ

肝・血小板・移植グループ

私達は血小板が各肝疾患に及ぼす影響に関する研究を行い、血小板が肝臓の再生を促進すること、肝臓の線維化を抑制すること、また肝細胞死を保護することを見つけてきました。現在、血小板が肝移植に及ぼす影響そしてそのメカニズムについての研究を行っております。

主に取り組んでいる研究紹介

移植

1978年に1例目の生体腎移植を施行して以来,2006年3月までに計122例の生体腎移植を施行してきましたが,担当者の異動に伴い2006年4月以降,生体腎移植は施行していませんでした。 2013年4月に新たな生体腎移植チームを立ち上がりました。新たな腎移植チームは臓器移植外科医、腎臓内科医、腎泌尿器外科医、移植コーディネーター、薬剤師、看護師、臨床心理士、栄養士で構成され、緊密な連携の下、診療科の壁を越えたチーム医療を実践しています。腎移植数(献腎移植含め)は、2013年度は2例でしたが、近年は15件/年前後で推移しており、2016年は16例、2017年17例2018年12例行い、合計56例の移植を行いました(図1)。2013年以降の生存率・生着率はともに100%です(図2)。筑波大学附属病院ではチーム医療による質の高い腎移植医療を提供していきます。今後は膵移植を始めることができるように整備していく予定です。
近年、肝移植の臨床領域で血小板が、移植肝や肝移植患者の生着を改善する作用があることを示す論文が増えてきました。一方で、この現象を説明するメカニズムについての研究は行われていませんでした。私達は2005年より血小板が各肝疾患に及ぼす影響に関する研究を行い、血小板が肝臓の再生を促進すること、肝臓の線維化を抑制すること、また肝細胞死を保護することを見つけてきました。この結果をもとに、現在、血小板が肝移植に及ぼす影響そしてそのメカニズムについての研究を行っております (図3)。