筑波大学消化器外科

入局案内 医学生・研修医の方へ 女性医師の方へ

筑波大学消化器外科は一緒に働いてくれる初期研修医、後期研修医を募集しており、令和元年に新しく小田教授が就任してからは、これまで以上に若手外科医の勧誘活動に力を入れています。

若い人が入ってくれることがすべてだと思っている

たとえば国家の発展を考えた時、産業よりも教育の方が大事だという意見があります。私達の外科グループをそれに当てはめると、日々の外科技術、研究ももちろん大切なのだけど、若い人が仲間になってくれて、その新しい人を育てて、その人たちが10年後、20年後に活躍出来る組織にならないと、私達は組織として存続できなくなると思います。
ですから、誤解を恐れずに敢えて言うなら、ある程度ベテランと言われるスタッフが活躍する事よりも、入局してくれた若い先生が充実した外科医生活を送る事の方に私は重点を置きたいと思っています。皆さんがスタッフの手伝い、下働きだけに時間を費やす事なく、外科診療の中心に若い外科医がいる、そんな組織を目指しています。

今後、数十年のうちに、日本では外科医の数が半数近くまで落ち込むことが見込まれています。外科を選ぶ医学生や研修医の減少に伴う、“診療科の偏在化”は今日の日本における深刻な医療問題の一つになっています。

外科は命を扱う診療科

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消化器外科は医学の中で最も面白い分野であると思っています。命を扱う責任感、その責任を担う充実感が最大の魅力です。扱う臓器は複数あり、技術も複雑で、それ故に、そこからもたらされる自由度の高さ、万能性は消化器外科にしかない魅力だと思います。 総合診療能力を有した消化器外科医は誰からも頼られる存在であるし、どの病院でも圧倒的な存在感を放ちます。
医師を志した時、皆さんは必ずそういった命を扱う充実感に憧れたはずなのです。ですが、中途半端な経験と上辺だけの印象;“外科は体力的にきついのではないか、生死に関わる医療なんて自分には重たすぎる”,といった間違ったネガティブイメージを勝手に持ってしまい、 外科医以外の医師としての一生を終えてしまう人のなんと多いことか、そのもったいない事といったら・・・。

これからの筑波大学消化器外科がめざすところは。

Surgical scientistとして科学の発展に寄与する

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現代の外科医は自動吻合器、エネルギーデバイス、鏡視下手術、ロボット手術といった技術的な革新、その変革の流れへの対応、技術習得に追われて基礎研究どころではない、という本音はよく聞かれます。 しかし、私達はSurgical scientistではなく、Surgical technicianで良いのでしょうか?
「外科医はもっと基礎研究をやるべきである」との緊急提言がNatureのEditorialに掲載されています(Nature. 2017;544(7651):393-394)。「基礎研究に従事する事は日々の外科臨床レベルを厳格に保つ事に不可欠なのだ。さらには、移植、外傷、奇形、膵癌など、外科医が中心的に扱う疾患の研究を外科医がやらないで誰がやるのだ、誰がその科学的進歩を担うのだ」とNatureは危機感をつのらせています。私達は手術技術だけに重きを置くのではなく、自ら基礎研究を行うことを重要視しています。科学の発展をただ享受するのではなく、科学の発展に積極的に寄与するグループでありたいと思っています。

筑波大学消化器外科では、専修医、研修医、医学生の見学や実習を大歓迎しております。

病院・手術見学のご案内

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筑波大学消化器外科では、専修医、研修医、医学生の見学や実習を大歓迎しております。手術は毎日行っており、1週間でも1日でも結構ですので、是非私どもの診療を見て頂ければと存じます。皆様の進路選択の一助となれば幸いです。  お申込み、ご相談は下記のメールアドレスにて承ります。
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